マスターズ優勝者、ババ・ワトソンの飛距離や活躍が期待された中、三井住友VISA太平洋マスターズ(11月12日〜15日)で見事に優勝したのが、永久シードの片山晋呉選手でした。片山選手は優勝スピーチで「完璧なゴルフ」だったと言っていました。

では「完璧なゴルフ」とは、いったいどのような内容を意味しているのでしょうか?

読者の皆さんへ、分かりやすく展開したいと思います。

1)「完璧ではない」ゲームとは?

ミスが多い
戦略が場当たり的で、気分で変えてしまう
ピンをオーバーしてしまい、絶対に寄らない位置に外してしまう
縦の距離が合わず、ショートして、手前のバンカーにつかまる
縦の距離が合わず、オーバーして、ピンハイからの下りのパットを打たされる
ショットが左右に曲がってしまう
逆玉が出てしまい、ゲームを組み立てられない
ダフリやトップのミスが出てしまう
パッテイングの距離が合わない
ラインに乗らない
ショートパットが打ちきれない
1Wのコントロールができない
飛ばそうとして力んで曲がり、抑えにいって振り切れずスライスしてしまう
ロングとショートホールで、たくさん叩いてしまう
比較的距離の短いホールで、チャンスをものにできない
難しいホールで、案の定大ケガをしてしまう
自分自身の力量以上の期待を寄せてスタートし、出だしの数ホールで自滅してしまう
良いスタートを切れたにもかかわらず、途中で攻めすぎて、大たたきしてしまう

2)「完璧なゲーム」とは?

ミスが少ない
当初の戦略に従い、攻めて楽になりたい気持ちを抑えて、プレーを組み立てる
ピンまで打つことはあっても、絶対に寄らない位置には外さない(奥ピンの奥等)
縦の距離が合い、ピン下の上りのラインにショットが打てる
ショットの曲がりが一定である
ストレート&フェード、もしくはストレート&ドローとゲームが組み立てやすい
上下の打点が安定している
ロングパットの距離感が手に取るように感じられる
ミドルパットはラインに乗り、カップにボールが吸い込まれていく
ショートパットは、インパクト音が聞こえるくらいしっかりと打てる
1Wは自信を持って振り切れ、しかもボールをコントロールできる
飛距離と方向性をコントロール下に置くことができる
ロングホールとショートホールで、スコアを伸ばすことができる
比較的短いホールで、しっかりとチャンスをものにできる
難易度が高いホールでも、ショートウッドやUTをセカンドで使用し、パーセーブできる
期待はするが、常に冷静になり、ゲームの主導権を握ることができる
良いスタート、悪いスタートに関わらず、ウエッジとパターで最少スコアを目指してストラグル(奮闘努力)できる

3)「完璧なゴルフ」は人により違う

a)1W飛距離+ウエッジ+パター=爆発力+解放感
飛ばすことにより、グリーンに近くなり、ショートアイアンでピンエリアを直接上から攻めることができます。1Wの飛距離を最大限活かし、攻撃型ゴルフを展開。ただし、1Wが曲がってしまうと、ボギーも叩きやすく、出入りが激しいゲーム展開になる恐れがあります。
b)曲げないUT・FW+ウエッジ+パター=正確性+忍耐力
正確性を持って、ピンエリアから逆算したセカンドショットのベストルートへと運んでいきます。200ヤードを超える長いショートであっても、卓越したフェースコントロール(ねじらない)により、バーディーチャンスに変えることができます。距離が残り、ミスが許されない厳しい場面でもあっても、均一なショットが常に打てる高い技術と強い精神力が求められます。

4)完璧なゴルフをするための、具体的な準備とは?

プレーするコースの概要をつかむ
ロングホール攻略、ショートホール攻略を考える
長いミドルのセカンドショットや長いショートホールでの使用クラブをチェック
グリーン周辺、絶対に寄らない下りアプローチは避ける
グリーン上、見た目以上に速い、曲がるラインを抑える
グリーンのコンパクションや風の向きを知る
当日の気温、湿度、天候、ボールの飛び具合を確認する
1W~PTまでの傾向をつかむ
イメージの中で、実際のコースをラウンドし、リハーサルをおこなう

5)プレー前に大切にしていることとは?

「完璧なゴルフ」をするには、何より準備と調子を上げなければなりません。準備とは、下調べであったり、使用クラブであったりします。他方、調子を上げるためには、以下の練習方法が考えらます。

苦手を克服して、自信をつける方法
得意なことを行い、自信をつける方法

前者は、ロングパットやショートパットを行い、苦手や不安を払しょくします。後者は、40ヤードや80ヤード、100ヤードを練習してピンに当てたり、1Wを振りぬき自信を確かめていきます。

「完璧なゲーム」を行うには、「準備、調整、自信、強い精神力、マネージメント」が総合的に表現できることが重要と言えます。
今回の大会のデータを考察しますと、優勝した片山選手は3日間ロングで6アンダー、ショートで3アンダー合計9アンダー。

ババ・ワトソン選手は3日間ロングで3アンダー、ショートで3アンダー合計6アンダーでした。

1ボギーが素晴らしいことは確かですが、それ以上にロングホールとショートホールの攻略をしっかりしていたことがデータからも読み取れます。

特に注目すべきは長いショートホールやミドルホールのセカンドショットに見られる、ショットの精度です。200ヤードからバーディーを獲れる精度の高いショットが打てる技術力の高さが素晴らしい。

マスターズチャンピオンを破った天才・片山晋吾選手に今後も注目したいと思います。

読者の皆さん、今回の内容はいかがでしたでしょうか?「完璧なゴルフ」ができそうな気持ちになることが大切で、何回かのチャレンジの後に、自分なりの調整方法を見出すことができるはずです。

次回のラウンドも楽しんでいきましょう!

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kogure

◆小暮博則(こぐれ・ひろのり)
1972年11月27日生まれ。埼玉県出身。明治大学商学部商学科卒業。JGTO(日本ゴルフツアー機構)プロ。PGAティーチングプロ。2003年 JGTO ファイナルQT進出。2013年から東京慈恵会医科大学ゴルフ部コーチに就任している。就任後、同大学は2013年度全日本医科大学ゴルフ連盟秋季大会個人優勝、2014年度全日本医科大学ゴルフ連盟春季大会団体優勝を果たす。PFGA(パーフェクトゴルフアカデミー)のゴルフスクールを主宰し、赤坂(東京都)と小手指(埼玉県)にて展開している。 著書に『一生ブレないスイング理論 “左重心スイング理論”でゴルフの常識が変わる』(カンゼン)がある。

PFGA(パーフェクトゴルフアカデミー)ゴルフスクール
http://pfga.co.jp/

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PFGAジュニア育成応援基金の為のメルマガ主催
日本人初スタック&ティルトⓇ公認インストラクター 
PFGA赤坂ゴルフスタジオ代表 小暮博則

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