ドライバーのグリップを細めに替えた。シャフトは、長さ43・5インチでバランスはC9で先調子。ロフトは13度で1.5度のフックフェース。多くのスライスに悩む女性に合わせたもので、これまでにスイングがかなり改善されたTさんは、スムーズに振れるようになった。多くのゴルファーにありがちな欠点の「軸のブレ」も、右足体重で振り抜くというイメージで振ることにより改善されてきた。

 そんな中、どうしても治らないのは〝左ひじが曲がってしまう〟こと。左ヒジが伸びていないと、遠心力を有効に使えないばかりか、縦の軌道に狂いが生じやすい。Tさんは左手首を痛めていた(腱鞘炎)こともあり、さらに、左肩には痛み(五十肩)があって、どうしてもかばってしまう傾向があった。そこを指摘した堀口さんはこんな指導法を取った。

 

6-1踏み出し1

6-2踏み出し2

 それは「インパクト後に目標方向に右足を一歩踏み出してください」というもの。あくまでも、フォロースルーでの左腕の動きをしっかり頭に叩き込むためのものだったが、簡単に見えそうだが、意外に難しい。 なぜなら、「右足に体重を残して振る」ことから「目標方向に一歩踏み出す」タイミングがつかめないからだ。それでも、数回繰り返すうちにミート率が上がってきた。

 

ƒvƒŠƒ“ƒg

〝1.50〟が満点なのだが、〝1.49〟の数字も叩き出した。そのため、それほど力を入れていなくても、データ上、181.2ヤードまで飛距離が伸びた。当初のサンドウエッジ並みの飛距離から考えれば、雲泥の差。これなら、ゴルフが楽しくなりそうだ。

 

 横の軌道が改善され、さらにクラブヘッドを右に押し出すことも無くなり、右腕が伸びたままのインパクトが出来るようになって「上から叩く」インパクトではなく、クラブヘッドが上昇軌道に入ると同時にボールに当たるようになった。これによって余分なスピン量も減るはずだ。

NAKASHIMA GOLF スタジオでは、さらなる上達を目指したクラブ選択を行うのが、他と違うところだ。どうせやるなら、もっと上手くなりたいというのがプレーヤー。だったら、可能性を探してみようじゃないか…という訳だ。

 「ここを少し修正したら、もっと正確に飛ぶ」とか「ここを治せば飛距離アップが望める」というケースでは、無理のない程度にスイングを直し、そして、完全に身についた正しいスイングに合わせてロフト角やシャフトの仕様など細かな調整を試みて最適なクラブを選んでいく。一見、面倒臭そうに思えるが、何度も何度もクラブを買い換える必要も無くなり、実はこれこそが〝上達への近道〟なのだ。

 Tさんも「ようやく当たるようになってきた。最初はネットの右にばかり当たっていたのに…。今ではちょっとくらい打ち損じてもネットの真ん中に飛んでいくようになった」と満足そう。

 昔から「安物買いの銭失い」とはよくいわれることだが、ゴルフに関しては、1本が数万円もするようなものばかりで、決して〝安い買い物〟ではないだけに、悩み続けてきたTさんも納得顔で〝100切り〟を目指せるようになった。

報知広告案内
報知チャリティ情報
ページ上部へ戻る