今年はオリンピックイヤーとなります。リオ五輪では112年ぶりに五輪にゴルフ競技が復活します。そして、会場は新設のゴルフ場であるレセルバ・デ・マラペンディ。
 ここはアメリカ人のコース設計家ギル・ハンスが手がけた18ホールで、風が吹くことを前提にして作られているそうです。
 そこで今回は風が吹いているときの対応法を伝授したいと思います!

 グリーンとティーの位置、風向きをどのように使うか?

1.風はゴルフの中で、一番難しい。アマチュアゴルファーの大半は、きっと雨の中のラウンドを嫌がる方が多いと思われます。けれども、プロのゴルファーは違います。雨以上に、風の影響を嫌う場合が多い。その理由を簡単に整理してみましょう。

<雨の影響>

ランが出ないため、飛ばない
グリーンが軟らかく、止まりやすくなる
スピンがかかりにくくなる
ボールが上がりにくくなる

<風の影響>

アゲンストの風では、バックスピンの量が増えてしまう傾向があります。ショートアイアンでは、特にこの影響を受けます。見た目よりも、大きく打つことや、低い球を求められます。
スイングリズムが変わる。
風の影響を計算しハザードの上に目標をセットする場合があり、視野的な抵抗感がある。FWを向いて、構えることに慣れているゴルファーが多いため、ひとたび強風が吹いてしまうと、ハザードの上に構えて打たなければならない。このギャップからボールを置きに行き、スイングリズムが変わってしまう場合がある。
風の影響を考慮する正確な判断を求められる。
風はどのくらいの強さか?それによる影響を計算し、風に乗せるショットを選ぶ場合と、風に逆らうショットを選ぶ場合がある。高さ、強さ、回転をコントロールし、必要とされるショットを瞬時に判断し、これを実行しなければならない。
打ちやすい球筋やルート風が強く吹くコースには、打ちやすい球筋やルートがあり、持ち球が準ずる場合は打ちやすく、これに逆らう場合は難しい。
(例)
*左ドック+右からの風+持ち球ドロー=優勢
*左ドック+左からの風+持ち球フェード=劣勢
*ティーグランドの使用方法

例えば、右が広く、左がOBのコースで、風が右からのフォローの場合を想定してみよう。ティーグランドの左へ立ち、右へ大きくプッシュボールを打ったとしても、風に救われ、FWへ球が戻ってくる安心感がある。

  • 右風+右狭い場合=ティーグランド右へ立ち、ストレートorドロー
  • 右風+右が広い場合=ティーグランド左へ立ち、ドローorプッシュ
  • 左風+左狭い場合=ティーグランド左へ立ち、ストレートorフェード
  • 左風+左広い場合=ティーグランド右へ立ち、フェードorプル

2.風が苦手なプレーヤーの共通項

風の中では、何回ラウンドしても良いスコアで上がってくることができません。そんなゴルファーには、実は共通点がありました。以下内容をご確認ください。

スライスボール
スピン量が多い
抑えた球が打てない
高い入射角
風上からのアプローチを打たされる
フォローのバンカーショットで、ピンが近い
アゲンストのバンカーヨットで、ピンが遠い

3.風が得意なプレーヤーの共通項

スピン量があまり多くない、低い入射角のプレーヤーが該当します。以下内容をご確認ください。

ドローボール
スピン量が少ない
抑えた球が打てる
低い入射角
ピンと反対側に外している為、ランニングやロブも選択できる
フォローの状況で、ピンが近いバンカーへは入れない
アゲンストの状況で、ピンが遠いバンカーへは入れない

4.風の注意点風ついての注意点を確認してみましょう。

ティーグランド周辺、セカンド地点、グリーン上でも風向きの変化に敏感にある
フォローウインドであっても、地面へ向かって打ち下ろす風は、ショートアイアンで意外と飛ばない
フォローウインドのアプローチでは、ダウンスイングでクラブが押され、ボールが強く飛びやすい
風が強く吹く場合、グリーン面は乾燥し、転がりが増す
重心を深く下げたパッテイングスタイルや、重いパターの方が、ストロークで風の影響を受けにくい

5.ドローボールを身に着ける方法

浅い入射角で、スピン量を抑えたドローボールを身に着けることが、風には一番効果があります。

重心をボールより、左へ置きます
ボールは、左踵線上よりも1個右へ、1個手前に置きます
少しハンドアップに構え、クラブヘッドはシャフトラインよりも内側に置き、フェースオープンに構えます(ハンドファースト気味)*バックスイングでは、インサイドバック
左ワキを締めて上げて行きます
ダウンスイングでは、腰や体を速く開かないように注意します
右腕は、身体の近くを通過させます
身体の回転よりも、腕のインサイドインを意識します
右手を返すことよりも、グリップエンドが右ポケット付近を通過するように意識します
腕の通過は低い位置から高い位置を目指して振りぬきます

6.もっとも簡単なドリルや手順

風に対応するための手順を見ていきます。

クローズドスタンスで構える
右踵を地面から上げ、つま先立ちで構える
バックスイングでは、右へ乗らず、右腰を60度インサイドへ回す
クラブは、インサイドへ引く
ダウンスイングでは、クラブがアウトサイドから降りないように、右脚前にタオルを置く(飛球線後方の少し前側に、障害物としてタオルを置く)
このような状態でも、スライスが出てしまうのは、バックスイングでフェースが開いている場合がある
左ワキを締めて上げるために、タオルを挟む
また、左肩を下げるようにすることで、腕はクラブを開くことなく、自然に上がっていく

読者の皆さん、今回の内容はいかがでしたでしょうか?風の対策は、風が吹く以前からすでに始まっています。普段からの練習でドローボールを打てるように心がけることが大切です。

「左重心スイングで行こう」アプリでは、ドローボールの習得方法を説明しております。よろしければ、ご覧ください。

最後に一言アドバイスです。
 風の中のラウンドを多く経験することによって、プレーの幅が広がってきます。その中で、良いゲームの勝因の一つに、謙虚な挑戦者であることが言えます。持ち球や力量に照らし合わせて、風に挑戦していくことが風下の良いゲームに求められるからです。

 

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◆小暮博則(こぐれ・ひろのり)
1972年11月27日生まれ。埼玉県出身。明治大学商学部商学科卒業。JGTO(日本ゴルフツアー機構)プロ。PGAティーチングプロ。2003年 JGTO ファイナルQT進出。2013年から東京慈恵会医科大学ゴルフ部コーチに就任している。就任後、同大学は2013年度全日本医科大学ゴルフ連盟秋季大会個人優勝、2014年度全日本医科大学ゴルフ連盟春季大会団体優勝を果たす。PFGA(パーフェクトゴルフアカデミー)のゴルフスクールを主宰し、赤坂(東京都)と小手指(埼玉県)にて展開している。 著書に『一生ブレないスイング理論 “左重心スイング理論”でゴルフの常識が変わる』(カンゼン)がある。

PFGA(パーフェクトゴルフアカデミー)ゴルフスクール
http://pfga.co.jp/

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