ゴルフ用品大手のダンロップスポーツが、全12回のレッスンを3000円で受けられる「スタートアッププログラム(SUP)」を2013年10月から行っている。競技人口の底辺拡大を目指したメーカー初の長期的な試みで、今月23日から4月20日までは新4期生100人を募集。6月からの約3か月、全国23の練習場で実施し、講師は日本プロゴルフ協会のティーチング資格を持つプロが務める。今夏には卒業生による全国コンペも初開催予定だ。


 日本のゴルフ人口は、ピーク時の約1200万人から約700万人に減少した。「弊社が何とかしなければ。ゴルフを始める、楽しさを知るきっかけの場を提供しよう」―。ダンロップスポーツは4年前、施設や用具などをフル活用して「SUP」をスタートした。

スタートアッププログラムでプロの指導を受ける生徒たち

スタートアッププログラムでプロの指導を受ける生徒たち

 

 提携する関東、関西、中部、九州計23の練習場で同社製クラブを無料貸与。受講料3000円を払えば、手ぶらで1回60分のレッスンが当時は6か月計24回受けられるプログラムを打ち出した。18~49歳の男女初心者を対象に、半年に1度約100人を募集。計8度で応募者数は7000人を超え、810人がSUPに参加してきた。

 

 応募&受講者とも6割が女性。その半数が30代で、約3割が40代。平均年齢は37歳だった。同社経営企画部の小野琢也氏(35)は「子育てが終わった方々が多い。夫婦でのセカンドキャリアも考え、ゴルフを始めてみようという方が増えているのでは」と分析。卒業後も22%がゴルフを続けているという。

 

 開始3年が経過した昨年9月、受講生と講師双方の「短期集中型の方が良い」という意見を反映してレッスンを3か月12回に短縮した。SUP終了時点のアンケートでは、受講生の半数が「ゴルフを続けたい」と回答しているが、半年経過すると「ゴルフ仲間がいない」などで一気に減少することも判明した。

 

 そこで、ゴルフを継続させる企画として、卒業生を対象に年3回のラウンドレッスンやコンペを新設。昨年開設したFacebookのコミュニティーでお勧めゴルフ場などの情報交換も行い、7月には関西で初の全国コンペも開催する。小野氏は「一人でも多くのゴルファーが増えてほしい。休眠ゴルファーの再始動もターゲットに、プログラムの内容を充実させていきたい」と構想している。

【榎本が習った】
 記者もSUPのおかげでゴルフの楽しさを知った。担当に就いた13年1月、ゴルフを始めようとすると、周囲に「最初はスクールで基礎を固めた方が良い」と勧められた。お金がかかる、クラブ選びが難しいなどの“壁”を取っ払ってくれたのがSUPだった。

ラウンドレッスンではマナーも教われる

ラウンドレッスンではマナーも教われる

 

 応募に運良く当選。14年10月から3期生として東京・新宿区の「BIG BOX高田馬場」に週1回、手ぶらで電車で通い続けた。名器「XXIO」シリーズのドライバーを借り、そのすごさも体感。毎週スイング動画を撮り、浦田宗立インストラクター(41)には7アイアンを中心に分かりやすく熱心に指導していただいた。芯に当たるようになると、一気に楽しくなった。まだ合計9ラウンド数で平均スコアは120台。それでも、某コンペで回った細川和彦プロ(46)に「スイングがきれいですね」と声を掛けてもらい、自信を持てた。今も練習場には定期的に通う。

 

 今年2月には卒業生対象のラウンド体験会にも初参加した。茨城・取手桜が丘GCで午前中はバンカー、パットの実戦的レッスン。午後は9ホールを回ってティーグラウンドでティーを刺す位置、目土やグリーンフォークの使い方など技術に加え、ルールやマナーも詳細に教わった。費用8640円と交通費以上の貴重な体験。終了後は参加者有志、インストラクターらとともに、近くの居酒屋でゴルフ談議に花を咲かせた。その場でLINEの連絡先を交換し、ラウンドの約束をする方々もいた。

 

 時代に即したゴルフの楽しみ方を提供してくれる貴重な企画だ、と身をもって感じた。できるだけ長くゴルフを続け、ゴルフ界に恩返しをしていきたいと考えている。(榎本友一)

 

◆新4期生集まれ スタートアッププログラムは4月23日から全国で新4期生を募集する。詳細は23日正午から開くサイト「https://golf.dunlop.co.jp/gattend/feel/gsup4th/」で。


◆ルールやマナーも ダンロップゴルフスクールインストラクター・白鳥裕也氏(42)「本プログラムは、参加者の多くが女性でゴルフ初心者ですので、スタートラインは同じ。基本から丁寧に指導していきます。また、定期的に行われるラウンド体験会では服装、チェックイン方法、マナーやルールなど人に聞けないことも学べるのも、ご好評いただいている特徴の1つ。一人でも多くのグッドゴルファー創出に向け、今後もプログラムを続けてまいりたいと思います」(日本プロゴルフ協会公認ティーチングプロ)

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