驚異のエージシューター田中菊雄さん(82歳)はエンジン全開だ。5月19日にキャリア200回目のエージシュートを達成した興奮さめやらぬ2日後の5月21日、今度は東京よみうりカントリークラブで201回目のエージシュートをやってのけた。ラウンドは同クラブの公式戦、クラブ対抗の代表選考を兼ねたビッグイベント。ハンデキャップ4から15のAクラスのトップアマ36人が出場する中、田中さんはベストスコア81、年齢を1つ下回るエージシュートに1アンダーの快挙だった。
 さらに驚くべきことに快挙がもう一つ。
 東京よみうりCCは日本男子ツアーの公式戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の開催コースとして知られる、井上誠一・設計のタフなコース。21日は、そのバックティー、7024ヤード、パー72、アマ最長のチャンピオンティー使用のこれ以上ない難度で行われたのである。

田中さん201回目エージシュートの自筆のスコアカード

田中さん201回目エージシュートの自筆のスコアカード

 

 ラウンドはクラブの5月研修競技会とクラブ対抗の代表選考会を兼ねた公式戦。インスタートの前半を1バーディー、2ボギーの37で回った田中さんは、午後のアウトコースを1番でダブルボギーをたたくなど苦戦44とし、トータル81、それでも2位に2打差をつけるベストグロスで1位。オフィシャルハンデ12、ハンデキャップを引いたネットスコアは69の完全優勝だった。

 

 「午後は3ダブルボギーと苦しんだ。アウトの貯金がものを言った。上がり2ホールは3パットのボギー、最後の9番はショットを乱しダブルボギー、やっぱりゴルフは難しい」と苦笑い。しかし、「エージシュートを達成できて目標を達成でき満足です」と笑顔だった。

 

 エージシュートと完全優勝。同コースでは2013年8月、78歳の時78で回って以来12回目となる。そんな中でも2014年10月には同コースの50周年記念杯で168人出場をやはり“ベスグロ”の78でエージシュートしている。

 

 しかし、今回は82歳。年々、年とともに心身の衰えを抱えながら手にした快挙である。この日の参加者たちは30代の壮年の若手、50代のハンデ4を筆頭にローハンデが居並ぶ中の最高齢者、田中さん快挙である。さらに、なんといってもこれがすごい。ヤーデージは7200ヤードを越えるチャンピオンシップの最長ティー使用だ。高齢者に出る幕なし、と誰もが”若手有利“と見た”常識”を田中さんはものの見事にひっくり返してしまった。若手の一人は「もう何を言われても田中さんには当分頭があがりません」と脱帽した。そこには田中さんの思いもしない成長がある。

 

 ◆田中 菊雄(たなか・きくお) 1935年3月3日、島根・松江市生まれ。82歳。神奈川・川崎市を拠点にリフォーム、食品など5社、社員400人を抱える「北山グループ」取締役会長。東京・よみうりGCなど4コース所属、ハンデ5。初エージシュートは06年8月、71歳のとき静岡・富士国際富士コースを70で回った。173センチ、65キロ。

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