日本初開催の米シニアツアー「JAL選手権」は9月8日から3日間、千葉・成田ゴルフクラブで行われコリン・モンゴメリー(英・イングランド)が最終日66、通算14アンダーで今季初優勝。2位には賞金ランク2位のスコット・マキャロン(米)、日本の倉本昌弘が7位に入るなど盛り上がった。

 

 アーノルド・パーマーが50歳になった1980年に始まったツアーは公式名称、PGAチャンピオズ。今シーズン全26戦、その20戦目が日本で初めて開催され、トム・ワトソン、ジョン・デーリーらが、かつてツアーメンバーとして活躍した日本の倉本、尾崎直道らと熱戦を展開した。メキシコ、カナダ、アジアでは韓国に次いでの日本開催。テレビの生中継もあり盛り上がった。

 

 50歳になると出場資格が生まれるツアーにはかつて日本ツアーで育ったトッド・ハミルトン(米)、カーロス・フランコ(パラグアイ)の姿もあり懐かしかった。
 ハミルトンは1965年生まれ、シニアツアー2年目の51歳。オクラホマ州立大卒、プロ入りしたが、芽が出ない修業時代の1988年、アジアサーキットの総合優勝者として来日、そのまま日本に居付き「ジュンクラシック」、「日本プロマッチプレー選手権」など15年で11勝。その翌年、満を持して参戦した米ツアーで04年春の「ホンダクラシック」で初優勝、勢いに乗った7月にはメジャー「全英オープン」(トルーン)のタイトルも手にしている。このとき「私がいまあるのは日本のおかげ。私は日本ツアーのメンバーであったことを誇りに思う」と日本にメッセージを寄せた。今回は04年、日本に“凱旋”、招待選手として出場した宮崎の「ダンロップフェニックス」以来の来日だった。「シニアに出てまだ優勝できていないが、きっと勝つから見ていてほしい」今回は9アンダーの9位とトップ10入り、きっかけをつかんで胸を張った。今後、夢を必ず実現するだろう。

 

 もう一人のフランコは同じ1965年生まれの52歳。9人兄弟の男5人が全部プロゴルファーというゴルフ一家。貧しい少年時代を経てかつて日本が本拠地、「全日空オープン」など5勝を挙げ、米ツアーツアーでは4勝。チャンピオンツアーで2勝と順風満帆のツアーを続けている。今回は15位と上位に食い込み、日本人ギャラリーから盛大な拍手が送られた。

 

 チャンピオンズツアーはドイツのベルンハルト・ランガ―が6年連続9回の賞金王に突っ走る。ランガーは今季4勝、賞金レースも259万6000ドル余で首位。今大会は3週連続休みに入ったため欠場した。しかし、ここにきてマキャロンが前々週に4勝で並び、今大会2位と急追、その差、32万ドルと迫って二人のマネーキング争いがおもしろくなった。残り6戦のどんでん返しの期待もはらんでの激戦はコースを再びカナダに移して続けられる。

 

武藤 一彦(むとう・かずひこ)
ゴルフジャーナリスト。コラムニスト、テレビ解説者。報知新聞には1964年入社、運動部に所属、東京オリンピックはじめボクシング、ゴルフ、陸上担当。編集委員、専属評論家も務めた、入社以来50年、原稿掲載の”記録”を現在、更新中。
日本ゴルフ協会広報参与、日本プロゴルフ協会理事を経て日本プロゴルフ殿堂表彰選考委員、日本ゴルフ振興協会広報メディア委員、夏泊ゴルフリンクス理事を務める。

ゴルフは4メジャーのほか、ワールドカップなど取材、全英オープンは1975年から取材し日本人記者のパイオニア的存在。青木功のハワイアンオープン優勝にも立ち会った。1939年生まれ。東京都出身、立大出。

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