弾道測定器の前で70歳とは思えないスイングを見せた尾崎将司

 男子プロゴルフツアーのブリヂストンオープンは19日から4日間、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦Cで行われる。6日のツアーワールド・カップでエージシュートを達成した尾崎将司(70)=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ=は17日、最新鋭の弾道測定器「トラックマン」を使って自らの弾道を測定。4年ぶりの予選通過を後押しする驚異のデータが判明した。

 男子ゴルフ界のレジェンドは、ただ者ではない。小雨が舞う中、練習場でジャンボがドライバーで放った球は逆風を切り裂き、高々と舞い上がった。トラックマンのデータでは推定飛距離278・9ヤード。計測を担当したブリヂストンスポーツ(BS)関係者は「雨の中、70歳とは思えない飛距離です」と驚いた。

 今大会は例年、練習場内にトラックマンを用意してプロのデータを収集している。ただBS関係者によるとジャンボが使うのは「最近では記憶がない」。ツアーワールド・カップ2日目に70を出し、年齢以下で回るエージシュートを達成したばかりだが、満足せず「データなんか見るもんじゃないな。見た目でいかないと」と笑い飛ばした。間近で見ていた深堀圭一郎(49)は「自分なんかがコメントするのはおこがましいけど、本当に飽くなき探求心。いろんなことに挑む気持ちもすごい」と最敬礼した。

 ジャンボがBSと契約していた約20年前と、この日も計測を担当した甲斐雅貴さん(47)によると、飛ばしの秘訣(ひけつ)は“アッパー軌道”にあるという。「普通のプロのスピン量は(毎分)2400回転ぐらいで、ジャンボさんは今回1700回転ほど。通常スピン量が少ないと浮力が足りずにボールが(途中で)ドロップしますが、ティーを高くしてアッパー軌道に打ち込み、打ち出し角度を高くしている。だから飛ぶんです」。約12度が平均といわれる打ち出し角度は16度と、高度な技術が光る。

 ツアーワールド・カップでは予選落ちに終わり「もう一つ上の話題を提供するように頑張るよ」と巻き返しを誓った。ツアー史上最年長となる4年ぶりの予選通過を果たし、健在をアピールする。(高橋 宏磁)

 ◆尾崎の飛距離 278・9ヤードは今季の日本男子ツアーの平均飛距離では84位に相当する。278・1ヤードで87位の伊澤利光(49)、269・7ヤードで104位の谷口徹(49)を上回る。米シニアツアーでは31位に相当。欧州ツアー通算31勝で、米シニアが主戦場のコリン・モンゴメリー(54)は273・8ヤードで同47位。

  来場者向けにスイング診断  

 今大会の会場内では、自分のスイングを分析できる。来場者向けのサービスとして、19日の大会初日から22日まで会場内の「ツアーBブース」で最新鋭の機器を使った「スイング診断」を実施する。4日間とも抽選で、合計10人が参加できる。実施時間は4日間とも第1部が午前7時30分~6人、第2部が午前11時30分~4人。

 ◆トラックマン 松山英樹や石川遼などトッププロも多く使用する弾道測定器で、最新鋭のものは1台約300万円と高価。持ち運びも可能でボール初速、ヘッドスピード、スピン量など詳細なデータがひと目で分かる。

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