RSiシリーズのアイアン。上から「1」「2」「TP」。フェースのトゥ、ヒール側に切れ込み(フェーススロット)が入っているのがわかる

RSiシリーズのアイアン。上から「1」「2」「TP」。フェースのトゥ、ヒール側に切れ込み(フェーススロット)が入っているのがわかる

 テーラーメイドから、驚きの新機構を搭載したアイアンが12日より順次発売される。フェースのトゥ、ヒール側に「フェーススロット」という切り込みを入れた「RSi」シリーズだ。ミスショットがナイスショットになるという宣伝コピーに、ぐらぐらと心を揺さぶられたシニア記者が早速試してみた。
 ドライバーだけでなく、アイアンの「老化」に悩むシニアゴルファーは多い。飛ばない。球が上がらない。力んで芯を外す。まあ、ユーティリティー(U)を使えばいいのだが、今までアイアンを使っていたパー3でUを使うのは、なんだか悔しい。後輩が8Iを持ったりすると、なおさら癪(しゃく)に障る。
 これまでも、ロフトを立てたり、シャフトを軽くしただけの「飛ぶアイアン」は数多く存在した。しかし、打ちやすいとはお世辞にも言えなかった。さて、「RSi」である。同社の最近のアイアン(スピードブレードなど)にも導入されていたソールの溝(スピードポケット)のほかに、フェースの両端にも「フェーススロット」と名付けられた切り込みが入った。お陰で、トゥ、ヒール方向の反発係数が上がり、下めだけでなく、左右にもスイートエリアが広がったという。一方向だけゴムひもだったトランポリンが、全方向、ゴムになったようなもの、といったら分かってもらえるだろうか。
 東京・新橋にあるテーラーメイド―アディダスゴルフ新橋の「MAT―T」システムを借りて打ってみた。最初は、DG―S200が入ったTP(来年3月発売)の5番から。芯で194ヤード。トゥ側に外しても191ヤード。自分のアイアンに比べて、ロフトは立っていないし、シャフトも重いにもかかわらず、20ヤード近く飛んでいる。スピードポケットもフェーススロットも入っていない8番だと145ヤード。マイクラブとほとんど変わらない。スイートエリアを広げるための2種類の溝は飛距離アップにも絶大な効果を発揮している。
 軽量スチールのKBSが入った「―2」の5番は、芯で205、下めやトゥ寄りで201ヤードと、きれいに距離がそろった。TPに比べてヘッドが少し大きくなり、ちょっぴりグース。非常に打ちやすく、球も上がる。よりフェースが大きく、グースも強い「―1」は、MAXでなんと213ヤード。「Uの代わりにこの5番を一本、入れたくなりますね」とチーフオペレーターの久保田剛司プロ。もううなるしかない。
 飛距離もそうだが、見逃せないのは打感の良さだ。今回は感熱紙を貼って打球痕を確認しながら打ったが、コースでは芯を外したかどうか、分からなかったに違いない。特に、トゥ寄りに当たった時の、カツンと当たり負けするような感触は全くない。極端にいえば、空振りや大ダフリさえしなければ、間違いなく飛ぶ。
 白ヘッドや低浅重心化、カチャカチャなど、テーラーはこれまでも数々のイノベーションを生み出してきた。今度はアイアン。恐ろしいメーカーです。(鈴木 憲夫)

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