田中語録は上達のヒント、その1

 

バーディーチャンスにつけ足取り軽い田中さん

バーディーチャンスにつけ足取り軽い田中さん

 ★ゴルフは良い方、悪い方の両方があるスポーツ、1打の恐ろしさがいつもつきまとうが,エージシュートをめざすようになって冒険を恐れなくなったー

 

 エージシューター田中さんのゴルフは面白がりと好奇心の中から生まれた。70歳になったばかりのころ、ハーフを32で回った。あと半分も同じスコアなら64だ、と恍惚としながら考えた。どうすればそんなスコアが出るのだろうか。この後が田中さんのすごいところ、白ティーから回れば俺でもやれるかもしれない。プロじゃないのだから、アマのレギュラーティーを使って、そうだ、エージシュートをめざそう。

 

 極端な冒険心と自分なりの概念と目的。20代に鳥取から上京、4つの会社を作り400人の従業員の総帥だ。ゴルフは人生とオーバーラップするといわれるが、やってやれないことはない。一つ挑戦してみようじゃないか精神も旺盛。

 

 「ゴルフはシングルハンデ。だが技術はプロとくらべればたかがしれている。それなら考え方を変えよう。せっかくいいスポーツに出会ったのだから前向きに、自分に見合った、自分にいいように解釈していこうと発想を転換した」
 するとそれまでバーディーが出ると満足していたが、1回はいれば2回目も来る。2つ取れたら3つ目も取ってやろう、そう思えた。いまにつながる、強固な精神力はこうして生まれた。年間132回がこれまでの最多年間記録だが、最後2ホールを残して2連続バーディーでエージシュートなんて何回もある。

 

 ★ゴルフは良い方、悪い方のあるスポーツ。1打の恐ろしさが、いつもつきまとうが、エージシュートをめさずようになって冒険を恐れなくなったー

 

 バーディーも出るが、ダブルボギーも出る。ましてアマにとっては、バーディーはラッキーの産物、一方、ダボ、トリプルは仕方のないこと、とあきらめの方が先に来る。だが、田中さんのすごさは、そこにとどまらず、1回入ったらもう1回入れよう、いや、入れなければならないと“かさにかかって攻めたてる”ところだろう。「私も、そうはいっても急に前向きになったわけではありません。そうやって前向きにやっていると1打の恐ろしさが徐々にわかってくる。ゴルフは失敗の方が多いのだけれど、経験することで打たれ強くなった。そして、それがわかるとゴルフが面白い。捨てないから最後の最後まで楽しめます」
 1打の恐ろしさがわかる、とはそういうことなのだ。

 

 ◆田中 菊雄(たなか・きくお) 1935年3月3日、島根・松江市生まれ。82歳。神奈川・川崎市を拠点にリフォーム、食品など5社、社員400人を抱える「北山グループ」取締役会長。東京・よみうりGCなど4コース所属、ハンデ5。初エージシュートは06年8月、71歳のとき静岡・富士国際富士コースを70で回った。173センチ、65キロ。

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