大会連覇を果たし、キャディーと抱き合って喜ぶ鈴木愛(カメラ・岩下 翔太)

大会連覇を果たし、キャディーと抱き合って喜ぶ鈴木愛(カメラ・岩下 翔太)

 ◆女子プロゴルフツアー ほけんの窓口レディース最終日(13日、福岡CC和白C=6292ヤード、パー72)

 鈴木愛(24)=セールスフォース=が大雨の中、72と踏ん張り、通算8アンダーで今季3勝目、通算8勝目。初日から首位を守る完全Vで大会連覇を飾った。18ホール歩いて応援した母・美江さんに最高のプレゼントを贈った。今季日本ツアー8戦3勝、トップ10入り7回を誇る女王は海外メジャー、全米女子オープン(31日~6月3日)でトップ10入りを誓った。1打差2位は菊地絵理香(29)=オンワードホールディングス=と韓国のアン・ソンジュ(30)=モスバーガー=。

 バンカーに水たまりができるほどの雨中決戦。鈴木は失いかけた流れを我慢と勝負強さで引き戻した。

 首位タイで迎えた15番。チップインバーディーの菊地に対し、鈴木はボギー。残り3ホールで2打差となったが「最後まで我慢してプレーしようと思った」。16、17番を連続ボギーとした菊地の失速で追いつくと、勝負に出た。18番パー5。残り83ヤードの第3打を54度のウェッジでピン手前1メートルにつけてバーディー。菊地と猛追してきたアンを1打振り切った。

 「アンさんが伸ばすと思わなかったし、菊地さんが落とすとも思わなかった。最後に私の順番が回ってきた」。開幕前から目標にしてきた自己最多のシーズン3勝をわずか2か月で達成しても、冷静そのものだった。

 毎年5月第2週の日曜日に最終日が行われる大会を連覇。それは2年連続で鈴木親子が幸せな母の日を迎えたことを意味する。ツアーに帯同する母・美江さんは、大雨の中18ホールを4時間以上も歩いて応援を続けた。「朝ご飯を食べている時などには母の日の話題は全くなかった。特にプレゼントはいりません。勝ってくれたことが一番うれしい」。もちろん、鈴木が大切な日を忘れていたわけではない。「毎朝、早起きしてラウンド中に食べるおにぎりを作ってくれる。最高のプレゼントができました」と満面の笑みを見せた。

 今季日本ツアーは8戦3勝、トップ3入り7回。2年連続賞金女王へ独走する。ただ、今季海外メジャー初戦のANAインスピレーションでは76位。今月末開幕の第2戦、全米女子オープンに向けて「トップ10入りを目指したい」と意気込む。夕闇の練習グリーンで一番最後まで居残ってボールを転がす日が多々ある。その傍らにはいつも美江さんがいる。最も強く、最も練習する女王は母とともにさらなる高みを目指している。(竹内 達朗)

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