繰り上がりで初出場する星野(右)と杉澤伸章氏

 【サウサンプトン(米ニューヨーク州)11日=岩原正幸】米男子ゴルフの今季メジャー第2戦、全米オープンは14日から4日間、当地のシネコックヒルズGC(7440ヤード、パー70)で行われる。4人が出場する日本勢は、練習ラウンド(R)などで調整。補欠から10日に米ツアー初出場が決定した星野陸也(22)=フリー=は、同会場で行われた2004年大会で4位に入った丸山茂樹のキャディーを務めた杉澤伸章氏(42)から、攻略法を伝授された。

 経験者からの的確なアドバイスに、ドタバタ出場の疲れも一気に吹っ飛んだ。星野は「日本にはないようなコースで楽しい。寄せがピンに直撃しただけで(観客の)拍手がすごい」と、初々しく話した。5月21日の日本地区最終予選4位で補欠となり、7日に「出場できるかも」という連絡を受けた。国際運転免許証などの手配に追われ、渡米した10日に出場が発表された。

 エースキャディーの出口慎一郎氏は、前週の国内女子ツアーに参戦。練習Rでキャディー不在の危機を救ったのは、ゴルフ専門チャンネル「ゴルフネットワーク」の解説で現地入りしていた杉澤氏だ。国内で星野のバッグを担いだ経験のある同氏は、この会場での前回04年大会、丸山茂樹とのコンビで優勝争いの末、4位とコースをよく知る。一瞬で変わる独特な海風や、膝からももの高さまである「フェスキュー」と呼ばれる深いラフ対策を、この2日間、1・5Rに渡り入念に“授業”。「グリーン周りに警戒心を持て」と助言も送り、出口氏に引き継いだ。

 星野は「どこに打てばいいか教えてもらった」と、うなずいた。身長186センチの国内屈指の飛ばし屋は、本格参戦1年目の昨季、賞金ランク31位で初シード。今季は、米ツアー出場の目標をメジャーの舞台でかなえた。憧れのメジャー14勝、タイガー・ウッズ(米国)との2ショット写真を撮って自身のインスタグラムに上げるなど、初めて味わう雰囲気を満喫する。

 ホテルから会場までは自ら運転し、「(米国は)左ハンドル、右車線で切り替えが大変」と苦笑する。この日朝は30分の道が渋滞で2時間もかかった。それでも、コース内では杉澤氏から授かった攻略法で、スムーズな運転に期待。初出場で満足せず、上位進出を狙う。(岩原 正幸)

 ◆丸山の2004年大会 丸山茂樹(当時34)はタイガー・ウッズ(米国)と同組で回った予選Rで66、68をマークし首位で予選を突破。第3Rは強風に苦しみ74で3打差4位に後退。最終日は高速グリーンに手を焼き76と伸びず、優勝のレティーフ・グーセン(南アフリカ)と8打差の4オーバー4位だった。シネコックヒルズGCでの開催は今回が14年ぶり5度目。

最新のカテゴリー記事

報知広告案内
報知チャリティ情報
ページ上部へ戻る