テーラーメイドの大ヒットシリーズ、SLDRから、カチカチ機能を外して易しく打てるようにした「SLDR―S」が発売された。しかも、日本バージョンは白ヘッドが復活。さっそくコースで試してみたが、ドライバーと3Wの間に、ビックリの限定商品が隠れていた。

 皆さんは、3Wをどのぐらい使いますか? 記者はフェアウエーでは、ほとんど使わない。正確に言えば“使えない”、だ。うまく打てた試しがないのだ。5Wの方がよほど結果はいい。3Wを持つのは距離の長いパー3か、狭いホールのティーショット。しかし、練習不足やヘッドが小さいために、テンプラでガッカリするのがオチだ。

 最近のウッド系クラブは低スピン化が進み、球が浮かなくなった。5Wが飛ぶようになったこともあり、上級者にとっても、フェアウエーからはあまり使わないクラブになっているのだ。

 ならば、3Wをティーショット専用にしてしまったら?という発想で生まれたのが、SLDR―Sの「ミニドライバー」だ。ロフト角は14度(注)で体積は260cc。最近のドライバーよりは200cc分も小さいが、3Wよりは100cc分、大きい。フェースの厚さも40ミリ。ティーアップして打つクラブと割り切れば、その大きさは実に安心感がある。

 太平洋クラブ御殿場ウエストに持ち込んで試してみた。隣の太平洋御殿場ほど長くはないが、高々としたスギやヒノキにセパレートされ、ティーショットにプレッシャーがかかる、戦略的なコースだ。

 結論から言うと、まあ打ちやすかった。記者は重いチーピン病だけにボールは左に行きたがるが、ドライバーに比べると曲がり幅は圧倒的に小さい。テーラー得意のロー・フォワード・シージー(低浅重心)設計と、貫通型スピードポケットのお陰で、低スピンながら高弾道のボールは距離も十分に出る。圧巻は260ヤード先に池が横たわる18番パー4。普通ならドライバーでも届かないが、軽いフォローで念のため、ミニで刻んだつもりが、あわやの池手前3メートルまで飛んだ。通常の3Wに比べてテンプラにもなりにくく、飛距離は平均240ヤード。条件が整えばフェアウエーでも使える。もういいことずくめなのだ。

 ところが、これが数量限定カスタムで、もう売り切れてしまったのだという。「ニーズはかなり限定されていると考えておりまして」とメーカー関係者。確かに、よほどの上級者か、記者のようなドライバーイップス以外は、必要のないクラブかもしれない。「飛ばないドライバーでしょう?」と言われればそれまでだ。しかし、はまる人には絶対にはまる。“心当たり”のある方、中古ショップで見かけたらぜひ、試してみてください。(鈴木 憲夫)

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