以前、フェースの両端に切れ込みを入れたテーラーメイドのRSiアイアンの飛びっぷりを紹介したが、キャロウエイからも飛距離性能を謳った「XRアイアン」が発売された。どうも、クラブメーカーは飛ぶアイアンに力を入れ始めたらしい。本当に飛ぶのか、どっちが飛ぶのか。RSiとXRを改めて打ち比べしてみた。

 改めて言うまでもないが、アイアンは飛ばすクラブではなく、狙った場所にボールを運ぶクラブだ。150ヤードのパー3で、力自慢の若者がショートアイアンを振り回すのを横目に、ユーティリティでさらりと内側に付けるのは、出来る大人の嗜みだ。とはいえ、あまりに飛ばないのも悔しい。それに何より、長いアイアンやUではボールも止まらない。アイアンでも飛んだほうがいいのは間違いないのだ。
 RSiを試したのは東京・新橋にある「テーラーメイド-アディダスゴルフ新橋」。テーラーお得意のモーションピクチャーでスイングを3次元解析してくれる。前回もここで試打したのだが、いい機会なので、一からフィッティングを受けてみる。と、勧められたのがRSiのTP。プロや上級者向けのフォージドタイプだ。ヘッドの大きいRSiの1、2のほうが易しそうに見えるが、ドライバーと違って、アイアンは「大=易しい」とはならない。ヘッドが大きい(長い)とトゥ側が遅れてきたり、トゥダウンが激しくなってダフったりする。その人にあったヘッドを選ぶには、やはりフィッティングを受けるのが一番だ。僕の場合は、今、使っているアイアンに近いタイプと言うことでTPになった。
 さて、試打である。7番アイアンの一発目。MAT-TのCG画面は、いきなり173ヤードを表示した。芯を食った感触ではあったものの、ここまで飛ぶとは。思わずソールの番手を確認。「7、だよね?」。その後、何発か打ったが、だいたい、167、8ヤードにまとまった。マイクラブよりも、確実に10ヤード以上、飛んでいる。
 一方のXR。こちらの試打は東京・白金台にあるキャロウエイのパフォーマンスセンター。昨年、リニューアルされたばかりで、3面のパノラマスクリーンが臨場感を高めてくれる。XRもノーマルとPROの2種類あるが、ここでも使用クラブを申告したら、勧められたのがPROのほう。キャロの試打クラブは6番だ。フェース両端に「フェーススロット」と呼ばれる切れ込みを入れたRSiに対して、XRの構造の秘密は「360度カップフェース」。これまで、フェース下部を折り返して成型したアイアンはあったが、全周囲をカップ型に整形したモデルは史上初だという。
 打ってみると、MAXで175ヤード。大体、170ヤード強に落下した。番手の違いを考えると、RSiのほうが若干、飛んでいるように見える。が、モーダス3-120SのRSiに対して、XRのシャフトはより重いDGのS200だったことを加味すると、飛距離性能はいい勝負だ。
 後は、顔。全周囲カップフェースのXRは、当然、トップブレードも厚くなる。RSiのTPはトップも薄く、いかにも切れ味の良さそうなすっきり美人。XRは分厚い当たりが出そうな、ポチャカワタイプだ。ロフトはRSi-TPが7番で34°、XR-PROは31°と、XRのほうが立っている。寝ているほうが球は上がる理屈だが、XRも十分に高さは出る。ここまでくると、あとは好み。清純派か肉体派か。どっちもいいよなあ。(鈴木憲夫)

rsitp

RSi TP アイアン

xrpro

XR PRO アイアン

JTカップ観戦バスツアー
報知広告案内
報知チャリティ情報
ページ上部へ戻る