「KUROKAGE」

「KUROKAGE」

 スピン量を抑えたドライバーヘッドの流行に伴い、軽くて先が走るシャフトが人気となっている。しかし、極端なフッカーで、かつ、へそ曲がりなシニア記者は、中・元調子の最新シャフトをテスト。2回にわたってリポートする。

 中・元調子はアスリート向け、非力な一般アマは先調子というイメージがあるが、最近、この流れが変わってきた。ヘッドスピード(HS)が速い人も、先調子系を使っている。考えられる理由は2つ。1つめはヘッドもボールも低スピン化が進み、なかなかボールが上がらなくなってきたこと。2つめはシャフト自体が進化し、先調子でも暴れなくなってきたことだ。それでも、中・元調子がいいという人もいる。最新の代表的な元調子シャフトがこの「KUROKAGE(クロカゲ)」だ。

 東京・丸の内の三菱レイヨンフィッティングルームで打ってみた。このフィッティングのシステムがなかなかユニークで、こちらをネタにしたいぐらいなのだが、まだ、一般に公開していないということなので、詳細は後日にします。さて、クロカゲ。米ツアーでの使用率が高く、ロリー・マキロイやアダム・スコットも愛用しているのは、ゴルフファンにはすでにおなじみ。手元の剛性を抑えた元調子系のシャフトで、先端側にはチタンニッケル合金繊維が織り込まれている。ディアマナ、フブキ、バサラとそろった同社のラインアップの中でもトップに位置する、アスリート向けシャフトだ。

 実は打ってみるまでは、オジサン記者には厳しいだろうと思っていた。HSは43メートル毎秒前後。「アスリート」とは逆立ちしても呼べないのは自分でも良く分かっている。しかし、最初に60Sを打ってみたら、意外にいい球が出た。切り返しのタイミングが取りやすいのだ。「もしかしたら、重いほうがいいかもしれませんね」と渡された70Sは更に打ちやすかった。トップでジワリとたまって、インパクトゾーンでヘッドが加速する。それも先がピュッと走る先調子とは違って、手元からブーンと動く感覚。とても面白い。

 独自のフィッティングシステムのお陰で、同社のほとんどのシャフトを試したのだが、一番、飛距離が出たのはクロカゲ70Sだった。調子に乗ってマキロイと同じ70TXも試したが、なんとこれもそこそこ打ててしまった。

 三菱レイヨンは各シャフトの対象者設定がしっかりしているだけに、手が届かないと諦めている人が大勢いるのではないかしら。元調子の好きな人、切り返しで間が持てない人、左が嫌な人は一度、試してみて下さい。(鈴木 憲夫)

「ビヨンド・パワー」

「ビヨンド・パワー」

 ◆リョーマゴルフ「ビヨンド・パワー」

 変わっていると言えば、この「ビヨンド・パワー」だ。メーカーは「1フレックスですべてのヘッドスピードに対応」とうたっている。RやSといった硬さの区別がないのだ。男子の飛ばし屋から女性まで、同じシャフトで打てるというのだから、にわかには信じがたい。

 HSだけは速い(約48メートル)広告・山崎と、太平洋御殿場のコンペで試してみた。49グラム、トルク5・2は、HS43のシニア記者でも振り遅れそうに感じる。しかし、恐る恐る振ってみると、ヘッドはきちんとついてくる。推定250ヤード。切り返しでは元調子のような感じなのに、インパクトに向けて、キックポイントが先に移っていくような不思議な感覚だ。

 とはいえ、加減の出来ない山崎には無理だろうと思っていたら、とんでもないことが起こった。名物の18番パー5。マンぶり山崎のボールは左のバンカーのはるか上を越えた。推定飛距離330ヤード。フォアキャディーがわざわざ「誰が打ったんですか~?」と駆け寄ってきたほど。いくらヘッドがリョーマ自慢の高反発モデル(D1マキシマ・スペシャルチューニング)とはいえ、セカンドが5番アイアンというのだからすごい。

 構造は秘密。しかも、限定2000本で、シャフトの単体売りはなし。近い将来、「幻の~」と言われる逸品になる可能性は高い。

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