◆女子プロゴルフツアー 明治安田レディス 最終日(10日、高知・土佐CC=6273ヤード、パー72)
鈴木愛(セールスフォース)が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算16アンダーで完全優勝で、昨年8月の北海道meijiカップ以来となるツアー通算19勝目を飾った。小祝さくら(ニトリ)、高橋彩華(東芝)、藤田かれん(ライク)の3人が6打差の10アンダーで2位となった。
5月に30歳になる鈴木は、2度目の賞金女王に輝いた2019年以来の大会2勝目。4日間大会の完全優勝は自身初となった。昨年12月のオフは「今までは嫌々だった」というトレーニングを一日3時間、週4~5日、精力的に行った。「今までのトレーニング量ではなかなか若い子たちに追いつけない。30代でも年間女王を目指してやっていきたい。やるからには一番になりたい」。下半身と体幹を中心に鍛えた成果で、アップダウンのあるコースを4日間戦い抜いた。
視線の先には、海外メジャー最高峰の全米女子オープン(5月30日~6月2日、ペンシルバニア州ランカスターCC)出場を見据える。現在、世界ランクは83位。4月3日もしくは5月27日時点の75位以上が出場資格を得る。「初出場した時(2015年、32位)と同じコース。戦略性がすごい。当時と比べて、どれくらいできるか。また行ってみたい」と意欲を示していた。
◆鈴木 愛(すずき・あい)1994年5月9日、徳島・三好郡生まれ。29歳。10歳でゴルフを始め、鳥取・倉吉北高2年時に中国女子アマ制覇。2013年にプロ転向。14年の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯を大会最年少で制しツアー初V。通算19勝。得意クラブはパター。17、19年賞金女王。趣味は料理。155センチ。