煩悩ゴルフ/つねかねこうじ<1> 八聖塾


 108、110、108、106、108
 私のスコアではない。もう少しだけ上手い。直近5年間の私のゴルフ回数である。108回が3度。平均が108回。回数であり、ラウンド数ではない。1回に1.5ラウンド、偶に、2ラウンドもある。5年間の年間平均ラウンド数は141ラウンドだった。
 煩悩にまみれた、ゴルフ好きだ。

 

 自分で言うのも変だが、仕事は真面目に頑張っている。・・・つもりだ。
 平日ゴルフは年に片手ぐらい。ほぼ全ての土日祝日はゴルフだ。但し、雨の日以外。妻に見放されている訳ではない。妻とのディナーデートが週2~3回ぐらいの時期もある。全く無い時期もあるが。。。。煩悩ゴルフが、妻の寛大さで支えられているのは間違いない。合掌!

 

 そんな煩悩ゴルファーの初回のコラムは、ゴルフコンペの会「八聖塾(はっしょうじゅく)」を紹介したい。先日、第168回のコンペが、名門「茨木カンツリー倶楽部」で開催された。168回目、15年も続いている。
 『八聖塾は、マナーズ・メイクス・マン(manners maketh man.)、すなわち、 「人間礼儀が第一」を合言葉にマナーとルールのシングルを目指す』塾長のFさんの言葉だ。

 

 その塾長に「ゴルフのマナーもルールもだらしない」と言わしめたのが、某上場企業代表取締役のTさん。この二人が八聖塾の創始者である。そして、その趣旨に賛同した塾員が少しずつ増えて行った。
 今回の参加者は15名だったが、塾員総数は31名。企業の代表取締役、取締役、弁護士、ゴルフ場オーナー、ゴルフ練習場オーナー、等、様々な顔ぶれだ。

 

 塾員ではないが、レギュラーツアーでも10年シードプロであった、そして、今はシニアツアーに挑戦中の高崎龍雄プロも、コンペ日程が試合と重ならない限り、毎回、参加し、ルールの指導と個別レッスンを行ってくれている。

 

 八聖塾は、ルール、マナーに厳しい。

 

 事務局を引き受けて頂いている某上場企業取締役のDさん、朝は赤のポロシャツ。が、プレー中は白のポロシャツに変わっていた。茨木カンツリー倶楽部のロゴ入りポロシャツだった。「茨木カンツリー倶楽部で、赤は派手過ぎるので、売店で買ってきました。」って仰ってた。

 

 こんな事もあった。
 一昨年だったか、西宮カントリー倶楽部1番スタートホールでの出来事。私の義弟、アパレル会社社長のNさんが、1番ロングホールをドライバーでティーショット、チーピン気味に200ヤード超先の少し左ラフへ。普通に、カートでティーショット落下地点付近に向かい、ボールを探す、見つからない。キャディさんを含め5人で探す、見つからない。まさかのロストボール!

 

 暫定を打っておくべきだったかもしれないが、それなら、ボールがラフに入ると必ず暫定を打たねばならなくなる。今年からのルールでは、前進2打罰が適用する事ができるが、当時のルールではティーグランドに戻って打ち直さなければならない。
 ティーショットを打って、200ヤード先に移動し、約5分程ボールを探し、また、200ヤード返って来て、そしてティーショットとなった。後ろの組の私が、ティーショットを打てたのは、彼のセカンドショット後。スタート時間は10分ぐいらは遅れただろうか。。。

 

 確かに、当時のルールでは元の地点に戻って打ち直しが正しい。が、所詮、素人集団のコンペ。当時はルール違反である前進2打罰とし、遅延プレーを防ぐマナー重視が良かったのではないか?と思い、コンペ後、恒例のルールとマナーの反省会で質問した。結果は「ルール重視」。ムムムッ、厳しい!

 

 煩悩ゴルフ、菩提への道険し!

 



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常包浩司(つねかねこうじ)プロフィール
eBASE株式会社/証券コード3835 代表取締役社長
1957年3月20日生 62歳 香川県出身
ゴルフ歴35年 ホームコース:有馬ロイヤルゴルフクラブ
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