◆男子プロゴルフツアー開幕戦 東建ホームメイトカップ 第3日(30日、三重・東建多度CC名古屋=7069ヤード、パー71)
第2ラウンド(R)残りと第3Rが行われ、2日続けて日没順延となった。第2Rを69で回り、第3Rを首位タイで出たアマチュアの中野麟太朗(20)=早大2年=は第3R前半に1つ伸ばし、通算13アンダー。2打差の暫定4位に後退したが、1973年のツアー制施行後、8人目のアマVへ可能性を残した。池村寛世(ともよ、28)=ディライトワークス=が15アンダーで同首位。最終日(31日)に第3R残りと最終Rを組み替えなしで行う。
午後6時すぎ、中野は暗闇の中、クラブハウスへと引き揚げた。終盤は走りながらのラウンドとなったが「大学でもやっているので問題なかった」と事も無げに言った。この日は27ホールを回り「長かった。よく耐えましたね」と納得の表情を浮かべた。
午前8時10分からの第2Rを4バーディー、2ボギーの69。「第2Rで(望みを)つなげられた」。初の最終組での第3Rは午後4時のスタートで、最終日は午前7時10分の再開予定。2日連続で27ホールを回る体力勝負のタフな一戦となる。
昨年の日本アマ覇者の“ゴルフ界のりんたろう”は「ぎりぎりの環境は好き。一筋縄ではいかないと思うが、勝ちたい。プロの世界でこういう戦いができるのはうれしい」と気合を入れた。トップとは2打差の暫定4位。昨年の杉浦悠太以来となるツアー8人目のアマVへ闘志を燃やした。(岩原 正幸)