蝉川泰果はOB2発で痛恨の「8」 連覇へ4オーバー出遅れも「まだまだチャンスはある」


11番、ティーショットを放ち、身をかがめて打球の行方を見る蝉川泰果(カメラ・谷口 健二)

11番、ティーショットを放ち、身をかがめて打球の行方を見る蝉川泰果(カメラ・谷口 健二)

◆男子プロゴルフツアー  関西オープン 第1日(16日、滋賀・名神八日市CC=6869ヤード、パー70)

 昨年覇者の蝉川泰果(アース製薬)は2バーディー、2ボギーとパー4で痛恨の「8」をたたき、4オーバー74でホールアウト。連覇がかかる大会で出遅れを喫した。

 強烈な左からの向かい風に見舞われた後半1番で、第1打と打ち直しの第3打を続けて右のOBゾーンに打ち込み、6オン2パットを要した。「思ったより右に曲がっていった。風が想像よりすごかった。8打目は1メートル半の下りのパットを入れて『ガッツ8』という感じだった」と悔しさをにじませた。

 14番では第1打をドライバーでかっ飛ばし、残り50ヤード付近からの第2打をピンに絡めてバーディー奪うなど、攻撃的なゴルフでギャラリーを沸かせる場面もあった。「そんなに悪い感じではなかったけど、出だしの11、12番パー5のチャンスをしっかり取ることができなかったことが反省点。もうちょっとパッティングでリズムをつかみたかった」と課題を挙げた。

 関西オープンは蝉川にとって、特別なトーナメントだ。今年と同じ名神八日市CCで行われた2015年大会がツアーデビュー戦で、昨年大会はプロ初優勝を飾った。「パッティングがもう少し戻ってくれば、明日は行けそう。4オーバー打ってしまったけど、まだまだチャンスはある。攻めの姿勢は忘れずに、どれだけ自分が伸ばせるか」。視線を上げ、反撃を誓った。

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