古川龍之介「すごく運に恵まれた」自己ベスト64で自身初の首位浮上


18番でバーディーを奪い声援に応える古川

18番でバーディーを奪い声援に応える古川

◇男子プロゴルフツアー リシャール・ミル・チャリティー 第2日(1日、石川・能登CC=7142ヤード、パー72)

 2位で出た古川龍之介(24)=ゼビオホールディングス=が9バーディー、1ボギーで自己ベストの64をマークし、通算15アンダーで、自身初のトップに浮上した。2023年賞金王の中島啓太(25)=フリー=ら同学年の背中を追うプロ3年目が、ツアー初優勝を目指す。石川遼(33)=カシオ=は72と伸ばせず5アンダーで、カットライン上の48位で決勝ラウンドに進んだ。

 ゼロパットのバーディーを3つ重ねた古川は、昇り龍のごとく上昇した。10番をチップインバーディーで出ると、後半2番でカラーから8メートルをパターで沈め、3番はグリーン左奥からウェッジで放り込んだ。「昨日も今日もすごく運に恵まれていて、実力以上にバーディーやイーグルを取れた。本当にいい週」。端正な顔に柔らかな笑みが広がった。

 2022年賞金王の比嘉一貴のエースキャディーを務めた岡本史郎氏(51)とタッグを組んでいる。「僕はスコアが68くらいで満足しちゃうタイプ。それを『まだいけるっしょ』って上げてくれる」。精神的に一歩引いてしまう自分を、ベテランキャディーはジョークで楽にしてくれる。パーキープ率はツアー1位(89・869%)で堅実なプレーが強みだが、この日は9バーディーを量産した。

 中島啓太、平田憲聖、蝉川泰果ら同学年の存在は「本当に大きい。続きたい」と刺激になっている。過去最高成績は6月のBMW日本ツアー選手権森ビル杯での6位。「今週でシード確定か優勝争いをできたらと思っている。それで勝てたら最高」。初シードどころか、初優勝が見える位置で週末へ向かう。(高木 恵)

 ◆古川 龍之介(ふるかわ・りゅうのすけ)2001年2月17日、福島・会津若松市生まれ。24歳。学法石川高―日大。競技ゴルファーの父親の影響で6歳からゴルフを始める。22年日本アマ2位、同年12月にプロ転向。今年6月に下部ツアー優勝。小学生の時にアルペンスキーの経験もあり。趣味はYouTube鑑賞で、お笑いコンビ「さらば青春の光」が好き。家族は両親と兄。175センチ、66キロ。血液型B。

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