◇米女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 AIG全英女子オープン 最終日(3日、ウェールズ・ロイヤルポースコールGC=6748ヤード、パー72)
最終ラウンドが行われ、米ツアー本格参戦1年目の山下美夢有(みゆう、花王)が初優勝を挙げ、日本勢史上6人目のメジャー制覇を飾った。2位と3打差の単独首位で出て3バーディー、1ボギーの70をマークし、通算11アンダーで制した。
山下は優勝会見で「コツコツ地道にやってきたことが、こうしてメジャー大会で優勝することができたのはすごくうれしいです」と喜びを語った。
◆山下美夢有・優勝会見一問一答
―夢を達成した。率直な気持ちは。
「本当にここまで来るのもすごい長かったですし、たくさんの方に支えていただいて、コツコツ地道にやってきたことが、こうしてメジャー大会で優勝することができたのはすごくうれしいです」
―第2日は風も穏やかだった。いいスコアを出せると思ったか。
「風があるのとないのとでは全然コンディションも違いますし、その中で7つ伸ばせたというのは、すごくいいラウンドになったなと思います」
―現地に来る前、ウェールズについて知っていたことは。
「知ってたことは…動物がすごい多くて、それで朝起きてみたいな感じなので、自然の中で過ごしている感じはありました」
―優勝後に他の日本人選手とお祝いした。
「本当にたくさんの方が来てくれて、すごいうれしかったですし、今、日本人選手もすごい上位で戦っていますし、私自身もすごくいい刺激をもらっていて、その中で優勝することができてとてもうれしいです」
―同世代の日本人選手が優勝した時、刺激はもらったか。
「同級生の西郷選手は今年もメジャーで優勝してすごいなと私自身も思っていました。いい刺激をもらっていましたし、その中で私自身も優勝することができてとても良かったです」
―今回の優勝で、インターナショナルクラウン(国別対抗戦)のチームに入れた。
「インターナショナルクラウンもすごい出たかった大会なので、優勝して選�\x8Bとして出られるのはすごくうれしいです」
―第3日は少し不安定な中で踏ん張って粘って、優勝できた気持ちは。
「昨日は特に緊張していて、なかなかプレーもいい感じではなかったけど、終わってからお父さんと修正して、その修正したことがいいプレーや結果につながってくれたので良かったです」
―第3日が終わってからスイングを修正したか。
「終わってから修正して、そこではあまりいい感じでは終われなかったけど、帰ってからお父さんともう一回、改めてちゃんとチェックした。それで細かい部分に気づけたので、そこが良かったのかなと思います」
―最終日の朝は緊張したか。
「緊張はしていたけど、自分のプレーに自信を持ってできたし、それがプレーにつながってくれた。後半に入って緊張もしたけど、いいプレーができたのはすごくいいなと思います」
―優勝を確信できた瞬間は。
「最終ホールまで緊張はしましたし、あの(最後の)パットを入れて、優勝したっていう気持ちになりました」
―後続が追い上げる中で終盤を迎えた。プレッシャーはあったか。
「プレッシャーはありましたけど、決めたことを淡々とすると決めていた。それで長いパーパットが入ってくれたり、15番、16番(のパーパット)がすごく長かったけど、そこを耐えられたというのが良かった」
―2019年に渋野日向子選手が全英女子オープンで優勝し、メジャーや米ツアーに憧れを持つ1つの要因になったと話していた。全英に勝てたことをどう感じているか。
「渋野選手がメジャーで優勝された時もテレビで見ていました。メジャー大会は本当に特別で一番大きな大会で、優勝するというのも本当に難しいなと思っていました。でも、難しいけど、そこで勝つのは自信になると思っていた。コツコツやってきたことが、こうして優勝を達成できたのは良かったです」
―平均飛距離は決して高くない中、自分の強みを生かしてタイトルをつかんだ。
「飛距離は出ないですけど、今年に入って状態はあまり良くなかったかなと思っています。その中で、全英はリンクスのコースで、普段プレーしているコースとはまた違った感じなので、そこまで飛距離は求めないコースなのかなと思っていました。今回は安定したゴルフができて、その結果、優勝につながってくれて良かったです」