柏原明日架が6年ぶり涙の3勝目…「本当に長かった」父の前で初めての優勝


16番でバーディーを奪いガッツポーズする柏原明日架(カメラ・今西  淳)

16番でバーディーを奪いガッツポーズする柏原明日架(カメラ・今西 淳)

◇女子プロゴルフツアー NEC軽井沢72 最終日(17日、長野・軽井沢72G北C=6625ヤード、パー72)

 首位で出た柏原明日架(富士通)がルーキーの寺岡沙弥香(フリー)に1打競り勝ち、2019年マスターズGCレディース以来6年ぶりとなる3勝目を挙げた。この日は4バーディー、ノーボギーの68で回り、通算14アンダーで真夏の軽井沢決戦を制した。

 9、10、14番で2~3メートルのパーパットをしぶとくねじ込み食らいつくと、15、16番で5メートルを沈めて連続バーディーを奪い、単独トップに立って振り切った。ウイニングパットを沈めると、静かに左手を挙げ、喜びをかみしめた。

 ホールアウト直後の優勝インタビューでは「3勝目までが長かった。コロナがあったりだとか、無観客の大会があったり、自分自身色々ありましたけれども、本当にこの場にもう一度立つことができたのは、日頃からサポートくださっている所属の富士通さんや他のスポンサーさん方、あとは応援団の方々のおかげ」と感謝。

 父・武道さんがロープの外で見守った。「父が来てくれて、初めて目の前で優勝を見せられた」と涙を流し、「それが優勝できた理由だと思う」と語った。「4勝目、5勝目を目指していきたいし、柏原明日架を応援したいと思っていただけるようなプレーを届けられるように頑張ります」と締めた。

 ◆柏原 明日架(かしわばら・あすか)1996年1月30日、宮崎市生まれ。29歳。7歳でゴルフを始め、2010年に全国中学選手権で優勝、日本女子アマ2位。12年に16歳以下の男女混合ジュニア選手権で優勝。宮崎・日章学園高を卒業後、14年7月にプロテストに合格。19年ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでツアー初優勝、同年のマスターズGCレディースで2勝目。趣味は写真。171センチ、63キロ。

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