
18番をパーセーブし声援に応える政田夢乃。初日7アンダーの好スコアをマークした(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス第1日(6日、千葉・ゴルフ5Cオークビレッヂ=6505ヤード、パー72)
5日から3日間で開催される予定だったが、5日は台風15号の接近に伴い、中止。台風一過で晴天となった6日、第1ラウンドが行われ、ツアー未勝利の政田夢乃(なないろ生命)が7バーディー、ボギーなしの7アンダー、65で回り、首位と1打差の4位と好スタートを切った。25歳の人気女子プロが、2日間36ホールの短期決戦で初優勝のチャンスをつかんだ。柏原明日架(富士通)、荒木優奈(Sky)、稲垣那奈子(三菱電機)が8アンダー、64で首位に並ぶ。
自己判断と自己責任。ゴルフというスポーツで求められるものを思い出した政田がバーディーラッシュで優勝争いに参戦した。「先週のニトリレディスでは弟(大成さん)にキャディーをしてもらって自分で考える場面が多かった。最近はキャディーさん任せになることが多かったですが、自分の考えを持ってプレーすることと自己責任が大事なことを改めて感じました」。ツアーで自己2番目の好スコアでホールアウトした政田は充実した表情で話した。
22歳の大成さんは北海学園大に入学後にゴルフを始め、現在はティーチングプロを目指しているが、政田は「一緒にラウンドして、まだ、負けたことはありません」と笑顔を見せた。
23年11月にプロテスト合格。ルーキーイヤーの24年にNEC軽井沢72で2位となるなどトップ10入り5回。存在感を示して一躍、人気プロとなった。2年目の今季はトップ10入りがまだ1回。昨季は57位だったメルセデス・ランクは先週終了時点で72位と伸び悩んでいるが、36ホールの短期決戦で初優勝のチャンスをつかんだ。「あと一日、やるだけです」と言葉に力を込めて話した。