名前は「金次郎」 スーパー中学生、15歳の加藤が25日プロデビュー「優勝争いできるように頑張る」


2025年9月25日開幕のパナソニックオープンでプロデビューする15歳の加藤金次郎(C)CBCテレビ

2025年9月25日開幕のパナソニックオープンでプロデビューする15歳の加藤金次郎(C)CBCテレビ

◆男子プロゴルフツアー パナソニックオープン(25~28日、大阪・泉ヶ丘CC=6993ヤード、パー71)

 22日に史上最年少の15歳139日でプロ宣言した加藤金次郎(フリー)が24日、会場の泉ヶ丘CCで記者会見し、プロデビュー戦への意気込みを語った。

 中学3年生でプロになる決断をした加藤は「ゴルフは本当にお金がかかるスポーツで、両親に道具代や遠征費などすごい支えてもらっていた。それを自分の力で結果を出して恩返ししたい」と初々しくあいさつした。

 主催者推薦で出場し、プロ最年少出場記録の15歳142日で迎える今大会へ「本当にワクワクで楽しみ。まずは決勝ラウンドをいい位置で迎えられるように2日間頑張って、そこから上位や優勝争いができるように頑張っていきたい」。自身初の予選通過となれば、初の賞金を獲得するが「ゴルフの遠征費や活動費はすごくかかるので、まずは貯金したい」と笑みを浮かべた。

 愛知・瀬戸市出身の加藤は同・水無瀬中の3年生。現在は身長167センチ、体重72キロで「好きなものを好きなだけ食べてる」とまだまだ成長中だ。ドライバーショットは270ヤードほど飛ばすが「まだ飛ぶ方ではないので、ロング(ホール)の3打目やショートゲーム、グリーンを外した時のアプローチ、パターでどれだけ稼げるかかなと思っている。そこが今の一番の強み」と言い切った。

 憧れの選手には、タイガー・ウッズ(米国)と石川遼(カシオ)を挙げた。前週のANAオープンは主催者推薦選考会でトップ通過して本戦出場し、石川から「通過おめでとう。頑張ろうね」と激励された。「タイガー・ウッズさんや石川遼さんみたいなファンを呼べる、見せるプレーがすごい」と目を輝かせた。

 アマチュアとしてレギュラーツアー4試合に出場し、今年5月の中日クラウンズは予選通過まであと1打に迫る63位だった。今後は10月のバンテリン東海クラシック、11月のACN選手権に出場予定。国内ツアーの来季出場権をかけた予選会(QT)は1次を突破し、2次を控えている。

 加藤は最終的な目標について「ゴルフファンの皆さんが会場に足を運んでくれるような選手になることと、日本を代表するようなプレーヤーで海外で活躍したい」と抱負。スーパー中学生がプロとしての第一歩を踏み出す。

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