
優勝しVサインの臼田藍(左)と沖田雫
報知新聞社後援 関東高等学校ゴルフ選手権冬季決勝大会 ◇最終日◇25日、千葉・一の宮CC=男子(西コース)6541ヤード、出場120人、女子(東コース)6264ヤード・パー71、出場107人、いずれもパー71
前日は降雨によりサスペンデッドとなり、ホールアウトできなかった男子76人、女子が68人が残りホールをプレー。2日間18ホールの短縮競技となり、前日暫定首位でホールアウトしていた男子・沖田雫(埼玉栄1年)、女子・臼田藍(群馬・前橋育英2年)が、ともに3アンダー68で初優勝した。また、マッチングスコアカード方式により上位男子43人、同女子34人が来年3月18~20日、兵庫県で開催される通称“春高ゴルフ”「全国高校選手権春季大会」(男子=オリムピックGC、女子=チェリーヒルズGC)への出場権を獲得した。
前日の降雨に続いて、この日は午前中の濃霧により、スタートが午後0時30分となった。暫定首位で全組のホールアウトを待っていた沖田は「素直にうれしい」と中止の不安もありつつ自身初の戴冠に笑顔を見せた。
中学3年だった1年前に比べ「ドライバーの精度に自信が持てている。狭いホールでも、ドライバーを握れた」と胸を張る。8番493ヤード、パー5は狭いホールの一つで、ここでのバーディーが結果的に2位に1打振り切り、優勝をたぐり寄せた。
全国規模の大会では、昨年の日本ジュニア男子12~14歳の部の6位が最高順位。3月の春高ゴルフでは優勝を狙う。「2日間耐えて、3日目に爆発したい。今回の優勝をバネに、練習に励みたい」と、さらなる飛躍を誓った。
女子の臼田は暫定首位ながらプレーオフだった時に備え、朝練習で150球を打ち込みショットの修正に励みながらホールアウトを待っていた。全組がホールアウトし優勝が決まると「高い目標としてトップ5を掲げていたので、優勝は信じられません。びっくり」と目を丸くした。
かつてプロ研修生だった父・貴博さんとは雨天でもコースに出て、二人三脚で練習してきた。「それが今回のスコアにつながりました」と、臼田にとっては“恵みの雨”となり、努力が結実したことに胸を張った。
全国大会での目標順位は15位以内だったが、初めて関東タイトルを獲得すると「自信がついたので、トップ10にします。(3日間)トータルでアンダーパーを出したい」と大きな自信を手にした。
<男子上位最終成績>
〈1〉沖田雫(埼玉栄1年)=68(35・33)
〈2〉西山修生(茨城・日本ウェルネス1年)=69(36・33)
〈3〉翁浩宇(神奈川・日大高1年)=69(34・35)
〈4〉渡邊築樹(茨城・日本ウェルネス2年)=70(37・33)
〈5〉神永直輝(埼玉栄1年)=70(34・36)
〈6〉藤村龍謙(千葉・拓大紅陵1年)=70(34・36)
<女子上位最終成績>
〈1〉臼田藍(群馬・前橋育英2年)=68(35・33)
〈2〉仁科優花(茨城・第一学院高萩校1年)=69(37・32)
〈3〉林愛輝美(茨城・明秀学園日立2年)=69(36・33)
〈4〉中澤紗来(埼玉栄2年)=71(36・35)
〈5〉鈴木みなみ(埼玉栄2年)=71(36・35)
〈6〉佐藤彩葉(埼玉栄2年)=72(36・36)
※同スコアの順位はマッチングスコアカード方式による
〈主催〉関東高等学校・中学校ゴルフ連盟ほか
〈特別協賛〉住友ゴム工業(ダンロップ)、ブリヂストンスポーツ
〈協賛〉ヨネックス、アクシネット・ジャパン・インク、ミズノ、キャロウェイゴルフ、ピンゴルフジャパン、フライトスコープジャパン、ピア21

