【両角ティーチングプロ・見直そう!基本のき】(1)悪いクセを知り修正法を理解する


細かな分析と個性に合った指導で人気の両角プロ

細かな分析と個性に合った指導で人気の両角プロ

 太平洋クラブゴルフアカデミー江南校(埼玉・熊谷市)で、さまざまなレベルのゴルファーを指導してきた、PGAティーチングプロの両角(もろずみ)弘氏によるレッスン新連載。ゴルフ専門誌やネットなどでは、さまざまな新理論が展開される中、言い尽くされてきた「基本の『き』」をきちんと身につけることがスコアアップの早道だと両角プロは言う。第1回は“永遠の初心者”脱出のための心得編。

 PGAティーチングプロの両角弘です。ゴルフを始めたばかりの方や、伸び悩んでいるアベレージの方のご参考になればと思い、私が指導する上で大事している、ゴルフの「基本の『き』」をご紹介させていただきます。

 まず、コースマネジメントは「幅を持たせる」ことが大事です。アベレージの方ほど、自分の思った距離や方向でなかった時に「あぁっ、失敗した!?」とがっかりしてしまう気持ちが強いようです。

 フェアウェーやグリーンで思ったところに打てなくても、OBでさえなければ、工夫次第で十分次を狙えるものです。また、ミスショットの度にボヤいてしまう方がいますが、僕はそういう方に「まず、次のことを考える」ようにアドバイスしています。

 お仕事も忙しくて、練習やラウンドの機会もままならない方ならば、多少のミスは当たり前。「次はどう攻めるか?」に気持ちを切り替えることもまた練習です。

 スタンスの広さ、スイングの大きさなど、形は大事です。しかし、インサイドインの軌道やボールに対するフェースの当て方など、大事な基準さえ守れば、その人なりの構えやスイングでいいのです。

 僕はゴルフとは「自分のクセとのお付き合い」だと思っています。自分の悪いクセを知り、その修正法を理解すればいい。ラウンド中、調子を崩した時に「なんで急にドライバーが左に曲がり出したんだっ!?」ではなくて、「ああ、また例のクセが出たな」と次のショットから正していければ、スコアはずいぶんと違ってくるはずです。

 ◆両角 弘(もろずみ・ひろし)1976年12月21日、長野県茅野市生まれ。38歳。小中高と野球に熱中し、速球投手として活躍したが、18歳からゴルフへ転向。朝霧ジャンボリーGCをはじめ、各地で練習を重ね、2008年にPGAティーチングプロB級を取得。同年から太平洋クラブゴルフアカデミー江南校(TEL048・583・6668)で指導。180センチ、75キロ。