
男子ゴルフ全盛期を支えた(左から)尾崎将司さん、青木功、中島常幸
国内男子ゴルフツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)は26日、都内で会見し、日系投資ファンドの日本産業推進機構グループ(NSSK)と契約を結び、新会社「株式会社ジャパン・プロゴルフツアー(J―Tour)」を17日付で設立したと発表した。4月から新体制で人気が低迷するツアーの活性化を図る。
JGTOは選手と競技関連に専念。J―Tourはツアー運営や事業面を担い、巨額の資金を投入して選手の競技力向上の支援、マーケティング投資やコンテンツ開発を行う。みずほフィナンシャルグループが来年ツアーの冠スポンサーになることも決定。全試合を地上波テレビ中継することを目指し、インターネット配信の構想も進める。
スポーツ団体に初めて投資・参画するNSSKの津坂純・代表取締役は「ゴルフ産業は1・4兆円の巨大市場。競技人口は800万人。スポンサーの立場からすれば宝の山です」と力説。契約期間は定めていないが、今後5~10年で150~200億円を改革資金として準備している。
国内男子ツアーは青木功、尾崎将司さん、中嶋常幸の「AON」が活躍した1980~90年代は常に年間40試合以上が開催されたが、バブル崩壊後はスポンサーが撤退して徐々に減少。今季は22試合に激減したが、J―Tourは27年から主催大会を2試合以上増やし、チーム戦やペアマッチなど新フォーマットも検討する。
大変革に挑むJGTOの諸星裕会長(79)は「興奮している。日本の男子ツアーが確かな土台で伸びていけると確信している」と期待を寄せた。
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巨額の資金を投入できるNSSKとのタッグは、メリットが大きい。選手のパフォーマンスを格段に上げる環境作りが一気に進む。全大会でビュッフェ方式の朝・昼食の提供で栄養を管理し、筋力トレーニング・マシンを搭載したフィットネスカーを各会場に派遣する。下部ツアーのプレーフィー(1日約1万円)の無料化は、経済的支援が比較的少ない若手・中堅選手の負担を減らし、世界に羽ばたく未来のスター誕生へ最高のアシストとなる。
男子ツアーの地上波テレビ全試合中継という目標も発表された。80~90年代には当たり前だった週末の日常が復活すれば、人気回復に大きく寄与する。現状では観客を呼べるスター選手は少なく、男子ゴルフにかつての活気が戻る期待は膨らむばかりだ。(ゴルフ担当・星野 浩司)

