今なら間に合うゴルフの夢舞台マスターズ豆知識集<後編> 水曜日&木曜日の恒例行事に独特の呼称を持つ観客や賞品 会場内でしか買えないグッズショップには長蛇の列


米男子ゴルフ・マスターズのパー3コンテストに出場した片岡尚之(左)、父・誠之さん(カメラ・星野浩司)

米男子ゴルフ・マスターズのパー3コンテストに出場した片岡尚之(左)、父・誠之さん(カメラ・星野浩司)

 男子ゴルフの2026年メジャー初戦、マスターズは4月9日から4日間、米ジョージア州オーガスタナショナルGC(7565ヤード、パー72)で開かれる。世界中の名手たちが集う年に一度の「ゴルフの祭典」開幕前に、今なら間に合う豆知識を前編、後編の2回にわたって紹介。後編は、優勝者の証としてトロフィーとともに与えられる栄光のアイテム、夢舞台独特の呼称や恒例行事をお伝えする。

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 ◆「グリーンジャケット」 オーガスタナショナルGCのメンバーが1937年から着用を始めた緑色のブレザー。名誉会員として迎えるとの趣旨で、49年大会のサム・スニード(米国)から優勝者に贈られるようになった。表彰式で前年覇者が新王者に着せる儀式が有名。正式名称は「グリーンコート」で、左の胸ポケットにコースのエンブレムが縫いつけられ、ボタンは3つ、デザインはシングル。その年の優勝者以外は、オーガスタ以外での着用はNGだ。また、優勝者には、クラブハウスをかたどった約50キロの銀のトロフィー&レプリカ、金メダルも贈られる。

 ◆キャディーの番号 キャディーは伝統的な白いつなぎに身を包み、左胸に緑色で数字が入っている。前年度優勝者が「1」。その他は登録受付順となっている。

 ◆始球式「オナラリー・スタート」 1963年以降、大会初日の第1組スタート前に1番ティーグラウンドで行われている開幕を告げる恒例イベント。ティーショットを放つ名誉スターターは、歴代の名選手が担当。今年はマスターズ歴代最多6勝のジャック・ニクラウス(米国)、3勝のゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)、2勝のトム・ワトソン(米国)が務める。

 ◆「パトロン(後援者)」 マスターズでのギャラリーの呼称。かつてオーガスタナショナルGCの会員が、資金援助して大会運営に行ったことに起因する。現在も入場料やグッズ販売の売上から、賞金額が決められているため。マスターズ委員会からの正確な発表はないが、大会週は練習日から連日約5万人が訪れる。オーガスタの敷地内でしか買えないとされるお土産を求め、グッズショップには長蛇の列ができる。爆買いする人々が多く、約50億円以上もの大会グッズが毎年売れているとされている。

 ◆「パー3コンテスト」 1960年から本戦前日の水曜日に、練習場脇に位置するショートコース9ホール(パー27)を利用して開催されている。選手が子供にバッグを担がせたり、トリックショットを披露したりして盛り上がるイベント。2012年には石川遼が妹・葉子さん、弟・航をキャディーに起用。18年には、宮里優作が両親や妹の元世界ランク1位・藍さんらをキャディーに起用。最終9番でティーショットも放った藍さんは「楽しかった」と話した。海外勢でも俳優のペ・ヨンジュン(韓国)や英国の元人気バンド、ワン・ダイレクションのホーランがキャディーに起用されて話題を集めた。75年&81年に青木功が、88年には中嶋常幸が優勝しているが、優勝者はその年のマスターズでは勝てないというジンクスも有名だ。02年には伊澤利光が5番、6番で連続ホールインワンも記録した。

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