オーストラリア生まれの肥後「ライオン」が自身ツアー最少の69で急浮上 リゾートトラストレディス第2日


自身ツアーベストスコア69で決勝ラウンドに進出した肥後莉音(カメラ・竹内達朗)

自身ツアーベストスコア69で決勝ラウンドに進出した肥後莉音(カメラ・竹内達朗)

◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス第2日(29日、福島・グランディ那須白河GC=6500ヤード、パー72)

 ルーキーの肥後莉音(ひご・りおん)が、5バーディー、2ボギーの69で回り、通算2アンダーとして、第1日の33位から肥後がホールアウトした時点で7位に急浮上した。昨年にプロテストに合格し、今季からツアーに本格参戦。今季ここまで10試合で予選通過は1度だけと苦しんでいたが、強風が吹く難しい条件で、自身ツアー最少の69をマークし、上位で決勝ラウンドに進んだ。

 「風が強いことは分かっていました。ショットを打ち分けることができました」と肥後は笑顔で会心の18ホールを振り返った。

 23歳のルーキーは異色の経歴を持つ。日本人の両親のもと、オーストラリアのゴールドコーストで生まれ育ち、米国のペパーダイン大で学んだ。日本語より英語が得意。「親が日本語で話しかけてきても、英語で答えます」と笑う。

 日本に長期滞在することも今年が初めて。キャディーを務める父・正史(まさふみ)さん(56)とホテル暮らしでツアーを転戦している。正史さんは鹿児島県出身。同じ鹿児島県出身でツアー通算17勝の肥後かおり(57)について、正史さんは「親戚ですか、とよく聞かれますが、違います。ワールドレディスサロンパスカップに出場した時、歴代優勝者に肥後かおりさんの写真が掲げられていて、莉音に肥後かおりさんの実績を説明しました」と柔らかな表情で話した。

 莉音は「Rion」ではなく「Lion」と表記する。父は「ライオンの意味です。どこでも通用するように名付けました」と語る。ちなみに、オーストラリアで歯科医として働いている兄は大河(たいが)さん(26)は「虎(タイガー)」が由来という。

 今季10試合で、予選通過はVポイント×SMBCレディスだけ(41位)だが、今大会は絶好の位置で決勝ラウンドに進んだ。「今季の目標は1勝、シード権を獲得することです」と落ち着いた表情で話した。風に立つ肥後「ライオン」が、大きく飛躍するチャンスを得た。

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