
優勝し涙を流す永井花奈(カメラ・中島 傑)
◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス 最終日(12日、北海道・真駒内CC空沼C=6700ヤード、パー72)
単独トップで出た永井花奈(29)=ServiceNow=が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算19アンダーで逃げ切り、涙の復活優勝を果たした。2017年樋口久子・三菱電機レディス以来となる9年ぶりのツアー2勝目。前週の資生堂・JALレディスでプレーオフの末に敗れた悔しさを、北の大地で晴らした。
9年ぶりのウィニングパットを、永井は落ち着いてカップに沈めた。右手を突き上げた。涙があふれた。開口一番「サイコーです!」と笑顔で声を張り上げた。「1勝目からこんな道のりで2勝目まで来るとは思っていなかった」。思い返し、またうれし涙に暮れた。
7番でボギーが先行し、首位から陥落した。前週の資生堂・JALレディスでプレーオフの末に敗れ、今季3度目の2位に終わったばかり。「ここで負けると癖がつく。嫌な思いがさらに増えると思っていた」。8番パー3で3メートル近いパーパットを沈めて悪い流れを断つと、後半はバーディーとガッツポーズを連発し、3打振り切った。
プロ転向翌年に初優勝を手にした。20歳だった。「自分でも恥ずかしいぐらい自信満々だった」と当時を振り返る。その後は2度のシード落ちを経験した。「気持ちはボロボロだった。応援してくれる人がいるから、2勝目を挙げるまでやめられなかったし、恩返ししたかった。それが努力し続ける種になっていた」
18番グリーンでカメラマンに「撮って欲しい写真があるんです」と逆オファーした。大好きな漫画「ONE PIECE」に出てくる「ニカルフィ」の決めポーズで復活を祝った。メルセデスランキングは3位に浮上。「最初で最後のメジャーになるかもしれない」とおどけた、AIG全英女子オープン(30日開幕、ロイヤルリザム&セントアンズGC)にも弾みをつけた。(高木 恵)
◆永井 花奈(ながい・かな)1997年6月16日、東京・品川区生まれ。29歳。大井町でラーメン店「のりや食堂」を経営していた父・利明さん(59)の影響で6歳からゴルフを始める。アマチュアだった東京・日出高2年時の2014年日本女子オープンで3位。16年7月のプロテストでトップ合格。17年樋口久子・三菱電機レディスでツアー初優勝。趣味は映画観賞。家族は両親。155センチ、55キロ。

