【女子ゴルフ】吉田鈴の強さの秘密とは…「筋肉アプリ」「一日2400キロカロリー」 トレーナーが明かすストイックな素顔


通算13アンダーで今季2勝目を挙げガッツポーズする吉田鈴(カメラ・今西 淳) 

通算13アンダーで今季2勝目を挙げガッツポーズする吉田鈴(カメラ・今西 淳) 

◆女子プロゴルフツアー CATレディース 最終日(23日、神奈川・大箱根CC=6657ヤード、パー72)

 プロ2年目の吉田鈴(りん、22)=大東建託=がツアー2勝目を飾った。首位で出て4バーディー、ボギーなしの68で大会コース記録(パー72)に並ぶ通算13アンダーで逃げ切った。初優勝した6月のヨネックスレディス以来の栄冠で、賞金1440万円を獲得した。

 1打リードの最終18番パー5。残り97ヤードの第3打を30センチにピタリと寄せ、優勝を決定づけた吉田は堂々とした足取りで、笑みを浮かべながらグリーンに歩き出した。ウィニングパットを沈めると両手を突き上げ「すごく価値のある1勝。勝ち切れたのは自信になる」。6月の初優勝時は海外メジャー出場で不在だった佐久間朱莉、桑木志帆ら実力者を抑えての頂点に笑顔がはじけた。

 7月。吉田は強い日差しの下でショット練習を終え「夏は体力的にもスイング的にも力が入りにくいし、疲れも早く出やすい」と話していた。だが、こうも言った。「対策は去年よりできている。これからの夏の成績がどうなるか、自分が試していることが通じるかどうかが楽しみ」。歯切れの良い語り口が何とも頼もしかった。

 真夏の酷暑下の連戦で結果を出し切れなかった課題を見事に克服した。ルーキーイヤーの昨年は7月下旬から6試合のうち5試合で予選落ちしていたが、今季は酷暑の福岡で行われた大東建託・いい部屋ネットレディスで6位。前週は11位。そして、この日の2勝目と結果で証明した。

 千葉・市川市出身で、羽田空港にも東京駅にも行きやすい。月曜、火曜は体を休めることを優先させる一方、関東圏での試合の際は自宅に帰ってからも筋トレに励むこともある。昨秋から自身でメニューを考えて毎週取り組んでいる。理学療法士など専門家が使う「筋肉のアプリ」で筋肉の部位の名前や構造を細かく学び、「最近は肩甲骨まわりや背中を重点的に鍛えている」。ドライバーの飛距離は昨季からキャリーで10ヤード増の230ヤードに達した。

 約3年半前から吉田をサポートする大森達也トレーナー(29)は「すごくストイック。去年より飛距離が伸びトレーニングの重量も増え、成果も出ている」と話す。バーベルを首の前にあてたスクワットは当時40キロ以下だったが、最近では体重より思い60キロを力強くあげる。「見た目によらず、出力が強い。下半身の筋肉や持久力はしっかりしてきた」と豪語した

 昨年は体重が落ちてパフォーマンスが低下し、「体重を落とさないように心がけてます」。今年から「一日2400キロカロリー」をノルマに食事の量も増やした。ある日の食事は魚、野菜、納豆やフルーツなど15品目以上を食べ、サプリメントでビタミンなど栄養も補給。153センチ、48キロと小柄だが、パワフルなプレーでギャラリーを沸かせている。

 今大会の最終日。難関ホールがひしめくバックナインで体力は衰えず、4つ伸ばして勝ちきった。「体の疲れ方は全然違う。使っている筋肉もすごい良くなっていると思う」。日頃から重ねてきたトレーニングや食事改善が、今季2勝目につながった。(星野 浩司)

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