道東初の女子ツアーで各市町村のアピール合戦 思い出したプロとの交流の大切さ


ニトリレディスで優勝した佐久間朱莉 副賞の米俵の横で笑顔

ニトリレディスで優勝した佐久間朱莉 副賞の米俵の横で笑顔

◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 地方でのトーナメントには愛がある。女子ゴルフのニトリレディスがよかった。毎年北海道で行われ、今年は釧路CCで開催。道東で初めての女子ツアーは大いに盛り上がった。

 ギャラリープラザは地域色満載。過去に取材したツアー大会でベストと言いたい。会場がある鶴居村の「飲むヨーグルト」は絶品。近隣の町からも自慢の品が並んだ。標茶(しべちゃ)町の「星空の黒牛メンチカツ」、弟子屈(てしかが)町の「牛のおっぱいミルク」、白糠(しらぬか)町の「鍛高(たんたか)ラムネ」。各市町村のアピール合戦が続いた。

 釧路で有名な炉端焼きの店も出店していた。ホタテ、ハラス、串焼きが本店と同じ優しいお値段で売られていた。高めの価格設定にしようと思わなかったのか? 「そんなことをしたら地元の皆さんに何を言われるか」と笑われた。地域全体で大会を支えようという優しさが垣間見えた。

 プロのプレーを初めて見る観客も多かっただろう。「ゴルフを始めたい」と思った人もいたかもしれない。瞳を輝かせる子供たちの姿に大会の尊さを改めて感じた。私も北海道の田舎町出身だからよく分かる。

 小学生の頃だった。地元の小さな雪祭りに、フィギュアスケートの渡部絵美さんが来場した。歓迎の横断幕が用意され、町が沸いた。「テレビの中の人」を生で見られる機会は胸躍る特別な時間だった。交通の便が悪く、主役の到着まで予定より時間を要した。待って待って、足が凍傷になったこともいい思い出。交わした握手は温かかった。(ゴルフ担当・高木 恵)

 ◆高木 恵(たかぎ・めぐみ) 1998年入社。ゴルフ担当と4度の五輪取材(リオ、平昌、東京、北京)を経て編集委員。

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