【男子ゴルフ】強さの理由は「剣道ポーズ」 大西魁斗が4年ぶりV 内藤雄士コーチ「愚直にやり抜く力が彼の強み」


優勝した大西魁斗(右から2番目)と(左から)朝倉駿キャディー、内藤雄士コーチ、(1人おいて)稲葉弘泰トレーナー(カメラ・星野 浩司)

優勝した大西魁斗(右から2番目)と(左から)朝倉駿キャディー、内藤雄士コーチ、(1人おいて)稲葉弘泰トレーナー(カメラ・星野 浩司)

◆男子プロゴルフツアー リシャール・ミル・チャリティー 最終日(27日、石川・朱鷺の台CC=6838ヤード、パー70)

  最終ラウンドが行われ、大西魁斗(フリー)が4年ぶりツアー2勝目を挙げた。2位と2打差の単独首位から出て1イーグル、3バーディー、2ボギーの67で回り、通算21アンダーで制した。

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 約7年前から大西を指導する内藤雄士コーチは、18番グリーンで優勝トロフィーを掲げる教え子の雄姿を温かく見守った。「自分の決めたことを最後まで愚直にやり抜く力がある。それが彼の一番の強み」。この日はティーショットが乱れても何度もパーセーブして耐え続け「途中は苦しんだが、やることを変えずにずっと最後までやり切ったことで結果が出た」とたたえた。

 昨年は米ツアーに初めて本格参戦したが、26戦中19戦で予選落ち。現地に幾度となく同行した内藤コーチは「途中から体力面もあって、大きくミスが出た。それが本当につらそうだった」。9歳で米国に渡り、南カリフォルニア大でオールアメリカンにも選出、プロ2年目の2022年に国内ツアー初優勝、24年に米下部ツアー初優勝を飾ったが、世界最高峰の舞台で苦戦。「ここまで結果的にエリートの道を歩んできたけど、初めて壁にぶち当たったと思う」と代弁した。

 不調で落ち込むことが多かった大西に対し、内藤コーチは呼びかけた。「理由のないミスはない。理由をきちんと判断して、それに向かって練習するしかない。イチからやり直した方が早い」。スイングの細かい修正ではなく、抜本的な再構築に今年から着手した。

 米国の距離が長いコースで、ショットの飛距離が必要とされる米ツアーではスイング時に腕に力が入ってしまった反省を踏まえ、腕の力に頼らない打ち方を追求。脚力や体幹などのトレーニングで強化し、持ち前の柔軟性を生かしたスイング�\x92作り上げた。日常的にランニングは欠かさず、今大会中もラウンド後に5キロほど走り込んだ。

 代名詞となっているルーチンは「剣道ポーズ」。スイング前、両手でクラブの握りを固め、打つ方向に対して竹刀のように掲げる。プロ1年目から続けてきたが、約2か月前に内藤コーチから「中途半端になってたから、もう1回しっかりやろう」と助言を受けた。左脇をしっかり締め、右ひじを曲げてグリップを固めてからスイングに入る動きを常にやり続け、ショットの安定につなげた。

 大西は優勝会見で「本当にグリップ、構え、アドレスは基本ですね。プラスアルファで、今週はこういうショットを打ちたいので、いくつか頭に入れて打つという感じだった」。基本を忠実にやり続ける強さが、4年ぶり復活Vを呼び込んだ。(星野 浩司)

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