◆報知新聞社主催 ▽全日本クラブチャンピオンズ第55回報知アマゴルフ選手権最終日(22日、京都・城陽CC)
大会史上最年少チャンピオンが誕生した。1打差首位でスタートした浅井雄一郎(19)=有馬=は72のパーにまとめ通算2アンダーで逃げ切り優勝。第29回大会の桧垣繁正(プロゴルファー)の19歳11か月の記録を3か月更新する大会最年少記録となった。2位には4打差で同じ有馬の先輩・森中健介(34)が入った。
最後は1メートル弱のパットが決まらず、派手な喜びはなかった浅井だが、2位に4差をつけ最年少優勝だ。アテスト場に上がってくると、クラブの先輩・森中が待っていた。「プレーオフになったら、叩きのめしてやったのに」。先輩の憎まれ口に「(有馬の)ワン、ツーですか」と初めて顔を崩した。
ゴルフ歴はわずか5年。父・禾順(かじゅん)さん(53)の影響で練習したことはあったが、「アイアンもパターも当たらなくて」嫌いだった。ラグビー、サッカー、野球などをしていたが、中2の家族旅行で宮古島へ行き初めてラウンド。すると、コースへ出たことで好きになりゴルフ一本に絞った。経験が浅く「週に何度か、こんなボールが出てしまったんですがとか電話してくる」と森中。「悩みながら練習して、自分と違う答えを出してくれるんです」と浅井は先輩に感謝した。
プロ2次試験を終え、臨んだ本大会。最高の結果で終え「このあとQT、最終プロテストと続くけど、この勢いで行きたい」。19歳の夢は広がるばかりだ。