◆男子プロゴルフツアー トップ杯東海クラシック第3日(1日、愛知・三好CC西C)
32位で出た“ビリケン”こと藤本佳則(26)=国際スポーツ振興協会=が自己最多の6連続バーディーを含む9バーディー、1ボギーのベストスコア64と爆発し、通算9アンダーで首位と3打差の4位に浮上した。14年1月に宮城・東北高の1年先輩、祐未さんと結婚してから未勝利。2児の父親は13年10月以来の通算3勝目を誓った。谷原秀人(37)=国際スポーツ振興協会=が12アンダーで単独首位。
ビリケンが猛チャージをかけた。藤本は自己最多の6連続バーディーで前半をターンし、日本人では今季ツアー最少ストロークのハーフ29。「すごいですね。奇跡です」。後半も1つ伸ばして64。初日の77位から巻き返し、9アンダーで4位に浮上した。
2人の愛息が力になっている。遠征中は妻からLINEで昨年12月に生まれた次男の聖都(きよと)君の写真をもらい、電話もかける。「癒やしになる。『かわいいなぁ』ってね」。長男・源都(げんと)君は、パパにもらった子ども用のパターを肌身離さず持ち歩くほどゴルフに熱中。試合で抱えたイライラも「家には持ち込まない。じゃないと、子どもがかわいそう」。家族との時間は何よりも大切にしている。
「勝てば(家族が)喜んでくれる。頑張らなあかん」。結婚後は白星がないが、5日に2歳の誕生日を迎える長男にかっこいい姿を届ける。(浜田 洋平)