派手な“NASA”ロケットが打ち上がった。アマチュアで史上初めて女子ゴルフの最高峰のメジャー、日本女子オープンを制した畑岡奈紗(なさ、17)=茨城・ルネサンス高3年=が、3日付の世界ランクで前週の517位から181位に急浮上。異例の336人抜きを果たした。
日本最大のメジャーを舞台に、昨年大会覇者で世界ランク3位の田仁智(韓国)らプロの猛者を撃破して初V。一夜で日本人94番手から45番手にジャンプアップした。もちろん、アマでは新垣比菜(17)=沖縄・興南高=を抑えて最上位だ。14年4月にKKT杯バンテリンレディスを制した勝みなみは、458位→163位に上昇。07年5月の男子ゴルフのマンシングウェアKSBカップで初優勝した石川遼は、圏外から397位にランクインしたが、奈紗の上昇は極めて異例だ。
また、快挙をたたえる記念植樹が開催コースだった栃木・烏山城CCで検討されていることが3日、分かった。烏山城CCの松井功理事長(74)がスポーツ報知の取材に「歴史的な偉業。畑岡さんの許可が得られれば、ぜひ植樹という形でコース内にお名前を残したい。時期や何の木にするかは未定ですが、場所はクラブハウスに近い所を検討しています」と明かした。
優勝記念の植樹はアマチュアVの勲章でもある。15歳245日で史上最年少Vの石川は、07年12月に開催コースの岡山・東児が丘マリンヒルズGCを訪問。17番グリーン奥にピンクチャイムを植樹。14年4月に15歳293日の史上最年少優勝した勝も1年後、会場の熊本空港CCに植えた。
偉業から一夜明け、奈紗はクラブを握らず茨城県内の実家で休養した。次戦はスタンレーレディス(7日開幕、静岡・東名CC)。注目の中、アマ史上初の2連勝に挑む。