アマ植竹、1差5位!史上初選考会からVだ…同年齢でVのみなみ、奈紗に刺激


 ◆女子プロゴルフツアー樋口久子・三菱電機レディス 第1日(28日、埼玉・武蔵丘GC、6580ヤード=パー72)

 アマチュアの植竹希望(のぞみ、18)=東京・日出高3年=が4バーディー、2ボギーの2アンダー、70をマーク。首位と1打差の5位で好発進し、ツアー史上6人目のアマ優勝を狙う。

 同じ年齢でツアー優勝を飾った勝みなみ(18)=鹿児島高3年=、畑岡奈紗(17)=茨城・ルネサンス高3年=に刺激され、1988年のツアー制施行後、初となる主催者推薦選考会からの“成り上がりV”に挑む。堀琴音(20)=東芝=ら4人が3アンダーで首位発進した。

 黄金世代の新星が2つの快挙を視界にとらえた。ツアー6戦目の植竹は、好ショット連発でリーダーボードの上位に名を連ねた。10番から出て、13番で残り108ヤードからの第2打を2メートルにつけてバーディー。1番は残り73ヤードからの第3打を30センチにつけて伸ばした。7番も137ヤードから8アイアンで2メートルをさしてバーディーを奪った。

 「3つの課題を決めてプレーした。ティーショットをフェアウェーに置く。(第2打を)グリーンのどこかに乗せる。ボギーを打たない。フェアウェーを外したのは2回。ボギー2つで70点くらいかな」

 同級生の活躍に発奮した。畑岡が優勝した今月の日本女子オープンをテレビ観戦。「悔しくて。以前よりも練習内容を濃くしてやるようになりました。勝ちたい意欲が強くなった。同じ世代が2人も優勝してるので自分も!って」と4人目の女子高生Vを狙う。

 今月の国体(岩手)でハーフターンの際にチョコパンを食べて呼吸困難に陥った。甲殻類アレルギーは自覚していたが、病院で検査の結果、大豆アレルギーも見つかった。そこで、小麦アレルギーと闘うテニスの世界ランク1位、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の著書で勉強。この日は、おかかのおにぎりで栄養補給した。

 24日に今大会の主催者推薦選考会を突破。植竹が勝てば1988年のツアー制施行後初の“成り上がりV”にもなる。「今日と同じ課題3つと、パー5でバーディーを2つ増やす」。希望の道は自分で切り開く。(榎本 友一)

最新のカテゴリー記事