永峰咲希、V戦線残る3打差3位浮上「14年組」初優勝だ


 ◆女子プロゴルフツアー ヤマハレディース第3日(1日、静岡・葛城GC山名C)

 5位から出た永峰咲希(21)=ニトリ=が5バーディー、2ボギーの69で通算4アンダーに伸ばし3位に浮上。首位と3打差で優勝争いに残り、ツアー未勝利の14年プロテスト合格組26人中V一番乗りを狙う。68で回った韓国のイ・ミニョン(25)=Hanwha=が7アンダーで単独首位。71の渡辺彩香(23)=大東建託=が5アンダーで2位。

 降りしきる雨と対照的に宮崎出身の21歳はバーディーを量産し、愛らしい笑顔を振りまいた。ボギー直後の6番、永峰は128ヤードからの第2打をピン50センチにつけて勢いに乗ると、後半に3つ伸ばし首位と3打差で逆転Vに望みをつないだ。

 ここ2年連続トップ10が8度の永峰を含め、V争い常連の柏原明日架(21)、堀琴音(21)ら逸材がそろう14年プロテスト合格組。だが、ツアー優勝にはあと一歩届かず、15年組のささきしょうこ(20)にも16年大東建託・いい部屋ネットレディスVで先を越された。永峰は「(この代が勝ててない話は)最初の頃から言われているので」と世代V一番乗りを見据えた。

 プロのコーチは付けず「本当に困った時に人に相談するくらい」という“慎重派”だが、今年のオフは自分を変えた。「今までと同じことをしていてはダメ。悩んだ末、行かせていただくことに」。表純子(43)らのタイ合宿に初参加。14年組Vへ名前の由来の通り「希望」を「咲」かせてみせる。(岩原 正幸)

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