川岸史果、日本人トップ4位も…またまたV逸「悔しい」


17番で、豪快なティーショットを放つ川岸史果

17番で、豪快なティーショットを放つ川岸史果

 ◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアーメジャー第1戦ワールドレディス サロンパスカップ最終日(7日、茨城・茨城GC西C=6670ヤード、パー72)

 1打差2位で出たルーキーの川岸史果(22)=加賀電子=は4バーディー、4ボギーの72で回り、通算5アンダーで日本人トップの4位となった。ツアー初優勝を逃して悔しい結果となったが、同い年で世界ランク5位のレキシー・トンプソン(22)=米国=との飛ばし屋対決で健闘。メジャー初出場で培った経験を糧に成長を誓った。

 胸の内は悔しさと手応えが入り交じっていた。川岸は今季3度目の最終日最終組で伸ばせず、またもV逸。「悔しいですね。最後に伸ばさないと勝てない」。日本人トップの4位でも、浮かない表情のままだった。

 満足感はないが、同組の世界ランク5位に食らいついた。4番第1打は約280ヤードを飛ばし、トンプソンの5ヤード先へ。スコアを落とさずに前半を終えると、男子ツアー通算6勝の父・良兼(50)が9番グリーン脇で「よく耐えてるな」と後押し。17番第1打はトンプソンと同じ285ヤードを飛ばし、2オン2パットでバーディーとした。将来的には米ツアー挑戦を夢見る22歳。同ツアー2位の飛ばし屋に「狭いコースであれだけ振れるのはすごい」と刺激を受け、「私も米国で戦える飛距離なのかな」と自信を深めた。

 今季、50歳でシニアツアーデビューした父とどちらが先に優勝するか勝負している。決着はお預けとなり、良兼は「痛い目に遭ってよかった。経験だよ」と話し「先に勝った方が偉い。俺が優勝したら何かごちそうしてもらう」と挑発した。「最終日最終組を何回も経験して優勝したい。経験しかない」と史果。成長を続け、近いうちに父を見返す。(浜田 洋平)

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