谷口徹、49歳93日Vへ単独首位発進!大会3勝目&歴代年長2位記録狙う


6番、ティーショットを放つ谷口

6番、ティーショットを放つ谷口

 ◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアーメジャー第1戦日本プロ選手権日清カップヌードル杯第1日(11日、沖縄・かねひで喜瀬CC)

 通算19勝で、10、12年の大会覇者・谷口徹(49)=フリー=が8バーディー、ボギーなしの64で単独首位発進した。女子の宮里藍(31)=サントリー=が兄・聖志(40)と優作(36)の応援に駆けつけ、「藍ちゃん効果や」とパワーをもらいバーディーを量産。49歳93日でのVなら大会歴代年長2位。大会3勝目で青木功、中嶋常幸に肩を並べる。

 最終9番、4メートルを沈めると谷口は右手でガッツポーズを作った。3連続バーディー締めで、大会での自身最少ストロークを1打更新する64で単独首位発進。日差しが強く気温27・6度まで上がり「暑いんでしんどい」と言いながら、気持ち良さそうに汗を拭った。

 スタート前、同組の聖志の応援に来た藍を見つけた。「いいスコアを出しても藍ちゃんが来てるから(翌日の新聞の)紙面取れんわ」。気負わずに出たことで10番から4連続バーディー。13番は20メートル近くを決めた。3番で藍に「頑張ってください」と声をかけられると「もう少し聖志を応援してあげて」と返す余裕も見せた。クラブハウス前で藍に「マブダチ~(親友)、ナイスプレー」と“祝福”され「対等ってことちゃうか。(首位は)藍ちゃん効果や」と目尻を下げた。

 49歳93日での大会Vなら1996年、尾崎将司の49歳109日に次ぐ歴代2位の年長記録。「2番だけど、49歳で優勝できたらうれしいね」。大会3勝目なら青木、中嶋に並んで歴代6位。前日(10日)の練習ラウンドは今平周吾(24)ら20代前半選手と回った。「元気度合いが違う」と上り坂がきついことを嘆くなど体力の衰えを自覚しながらも、その闘志は衰えない。

 日本ツアーの最年長V記録は2002年全日空オープンで尾崎将が達成した55歳241日。12年10月の19勝目以来、優勝から遠ざかる谷口は「20勝は通過点」と語る。今季は前戦の中日クラウンズで1打差の2位など手応えもある。10年前に当コースで開催された時は初日首位に立ったが2日目以降に崩れ22位。「楽しくない思い出しかない」と振り返るが「まだ初日だけど、調子はまあまあいい。最近、また勝てそうな気分になってきた」と豪快に笑った。(岩原 正幸)

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