史果、自己ベストタイ65で1差2位浮上


18番、第2打を放つ川岸

18番、第2打を放つ川岸

 ◆女子プロゴルフツアー センチュリー21レディス第2日(22日、滋賀・瀬田GC西C)

 22位で出た川岸史果(22)=加賀電子=が7バーディー、ボギーなしで自己ベストタイとなる65で回り、通算8アンダーで首位と1打差の2位に浮上した。前週は初の海外メジャーとなった全米女子オープンで世界レベルを体感。予選落ちに終わったが、現地での居残り練習で身につけたショットで“4度目の正直”となる初優勝を狙う。穴井詩(29)=ゴルフ5=が9アンダーで単独首位。

 一皮むけた川岸が猛チャージを見せた。4番は残り77ヤード、8番は88ヤードからいずれも2メートル以内につけてバーディー。「疲れているけどコースは優しく感じる」。深いラフに苦しんだ米国での経験が生き、自己ベスト65で1打差2位につけた。

 全米女子オープンは男子ツアー通算6勝の父・良兼(50)が初めてキャディーを務めたが、99位で予選落ち。「(絶好調の)ドライバーがかわいそう」と父に皮肉を言われるほど、アイアンショットが足を引っ張った。母・麻子さん(50)を経由して助言も受けたが、悔しさは積もるばかり。決勝ラウンドの土、日曜日は大会会場で居残り練習した。

 近くで打ち込む世界ランク2位のA・ジュタヌガーン、同4位のリディア・コのスイングを目に焼き付けた。「毎回、同じリズム。自分の個性を知っていて、よく生かしている」。帰国後も100ヤード以内のショットを磨いての爆発だった。プロ転向後4度目の最終日最終組。「優勝を目指すのはもちろん。60台を出せれば」。2週後には、全英リコー女子オープンで再び海を渡る。その前に初優勝で結果を残し、父を見返すつもりだ。(浜田 洋平)

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