横峯さくら、シード落ちでも来季も米ツアー「ダメなら予選会に出ます」


18番でバーディーパットを決め笑顔の横峯さくら

 ◆女子プロゴルフツアー NEC軽井沢72第2日(12日、長野・NEC軽井沢72G北C)

 米女子ツアーを主戦場とする横峯さくら(31)=エプソン=は69で回り、通算2アンダーの31位で予選を突破。来季も米ツアーで戦うことを明かした。単独首位で出た比嘉真美子(23)=フリー=が69で回って11アンダーとし、韓国のキム・ハヌル(28)=HITE JINRO=と首位で並んだ。初めて初日から2日連続で首位に立った比嘉は4年ぶりの通算3勝目を狙う。

 来季も米国で戦う―。さくらの意志は固かった。現在、米ツアーでの獲得賞金は2万4654ドルでランク138位。賞金シード圏内である80位の米国人選手(11万8791ドル)との差は9万ドル以上もある。一方で、今後出場権を持つのはわずか3試合。逆転シードへの条件は厳しいが、諦めてはいない。「3試合しっかり頑張って(シード権が)ダメなら予選会に出ます」。仮にシードを逃した場合は予選会に挑戦して来季の出場権獲得を目指すと明言した。

 同い年で盟友の宮里藍(32)が5月に今季での引退を表明した。藍はモチベーション維持の難しさを引退理由に挙げたが、さくらは「昨年より、モチベーションはすごく高い。今は目標のために頑張りたい思いが強い」。米ツアー初勝利という目標に向かって全力を傾ける構えだ。

 米国で苦戦が続いても、その技は健在だ。17番パー3では第1打をグリーン右に外した。ボールにはべったりと土が付いていた。「打つ前はどうなるかと思ったけど、真っすぐ行ってくれた」と約10ヤードをチップインバーディー。69で回り、54位から31位に浮上して予選を突破した。「チャンスはあったけど、パットがまだまだ」。最終日の猛チャージで勢いをつけ、米国での反撃につなげる。

 ◆米女子ツアー予選会 1次~最終までの3段階あるが、今季シード選手のさくらは最終予選から参加が可能。11月29日から12月3日まで米フロリダ州のLPGAインターナショナルで行われ、上位20人が来季の出場権を得る。

最新のカテゴリー記事