表純子2差4位発進…勝ってつなぐ“鉄人記録”


18番、ラフから2打目を放つ表純子

18番、ラフから2打目を放つ表純子

 ◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 第1日(1日、千葉・ゴルフ5カントリーオークビレッジ=6374ヤード、パー72)

 女子ツアー最多連続出場記録(238試合)を持つ鉄人・表純子(43)=中部衛生検査センター=が71で回り、1アンダーで首位と2打差4位の好発進した。予選会を突破できなかった28日開幕の日本女子オープン(千葉・我孫子GC)の出場権を得るには、今大会を含めた4試合いずれかでの優勝が必要。今季初勝利で記録継続に挑む。木戸愛(27)=ゼンリン=が3アンダーで首位。

 冷たい風と雨が吹きつける中、表が好スタートを決めた。6番では残り95ヤードの第2打をウェッジで70センチに寄せてバーディー。2打差4位発進に「赤字(アンダーパー)で終われたから良かった」と笑った。

 11年の開幕戦から今大会まで、歴代最多の238試合連続出場を続けている。だが現時点で日本女子オープンの出場権は持っておらず、このままでは大記録が止まる。疲れた体にムチを打ち8月28、29日には同大会の最終予選(千葉・紫CCすみれC)に出場したが、6打及ばず89位で出場権を逃した。

 残された道は、今大会からミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン(22日開幕、宮城・利府GC)までの4試合で優勝すること。可能性がある限りは諦めない。「周りには『もう休んでいいよ』と言われるんですけど出たい。あと何年できるか分からないので」。予選翌日の同30日には今大会の開催コースで18ホールの練習ラウンドを行った。7月中旬に右肩を負傷し万全にはほど遠いが、鉄人らしく最善の準備を整えてきた。

 女子は14年以降、ほぼ毎週のように試合が行われている。今大会は2年連続賞金女王のイ・ボミが欠場したように、トップ選手は数週間ごとに“休養”するケースが多いが、今季シード選手最年長の43歳は「休んでいる選手が多いから、休んでいるうちに頑張ろうと思う。優勝目指して頑張ります」と力を込めた。現在継続中の2位(穴井詩、84試合)とは154試合差の大記録。故障や苦しみに耐えて6年半以上もつないできた“鉄人の証し”を途切れさせたくない。(高橋 宏磁)

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