宮里藍、米最後の大会で3打差18位好発進「最後まで勝つことを考えている」


 ◆米女子プロゴルフツアー ポートランド・クラシック第1日(31日・米オレゴン州コロンビアエッジウオーターCC)

 今季限りで引退する宮里藍(32)=サントリー=は米国最後の大会で5バーディー、1ダブルボギーの3アンダー69をマーク。首位と3打差の18位で5年ぶりの米ツアー10勝目へ好発進した。畑岡奈紗(18)=森ビル=は67で首位と1打差の2位。田仁智(23)=韓国=が66で単独首位に立った。

 藍が米国最後の大会を好位置で滑り出した。10年大会覇者はギャラリーが手にする組み合わせパンフレットの表紙を飾り「心遣いがすごくうれしかった」と大会主催者の粋な計らいに感謝した。

 8月の全英リコー女子オープン開幕2日前、コーチの父・優さん(71)が体調不良を訴えて救急搬送され、帰国後は都内の病院に入院した。藍は同大会以降「家族のサポートのため」と1試合を欠場。今大会が4週間ぶりの実戦だが「いい集中力で気持ちよく振れた」と安定したショットを披露した。

 9番で2メートル半から3パットのダブルボギーをたたいたが、15番で4メートルを決めるとガッツポーズも飛び出した。14日開幕のメジャー、エビアン選手権での引退まで今大会を含めて2試合。「もちろん最後まで勝つことを考えている。いい緊張感がある。このままいきたい」。7年ぶりの大会2勝目へ、闘志は衰えていない。

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