日本代表・丸山奨王、父・茂樹の助言受け「ベストを尽くす」


マオリ族と記念撮影する丸山奨王(中央右)と大西魁斗(同左)

マオリ族と記念撮影する丸山奨王(中央右)と大西魁斗(同左)

 男子ゴルフの第9回アジア・パシフィック・アマチュア選手権は、26日にニュージーランドの首都ウェリントンのロイヤルウェリントンGC(6845ヤード、パー71)で開幕する。25日は午前8時から、参加116選手が一斉に18ホールの練習ラウンドを行い、午後は歓迎式典などが催された。

 日本代表として初出場する丸山奨王(しょうおう、17)=キャンベルホールスクール=は、大西魁斗(19)=南カリフォルニア大1年=、塚本岳(19)=明大1年=、中島啓太(17)=代々木高2年=の3人と同組で練習ラウンド。フレッシュな10代4人は風速20メートルの暴風の中、時折、ショットを曲げながらも終始、笑顔で和やかに最終調整した。

 アマチュアの世界ランク188位の丸山は、米ツアー3勝の父・茂樹(48)=セガサミーホールディングス=から今大会に向けて「いつも通りにゴルフをしてきなさい」と助言を受けたという。26日の第1ラウンドは午前9時スタート予定。「風はあまり吹かないと思うので、明日はスコアを伸ばしたい」と意気込んだ。今大会の優勝者には、来年のマスターズと全英オープン出場権が与えられる。「ベストを尽くす。ゴルファーならマスターズは目指す場所。出られたらすごくうれしいですね。日本代表としてやるべきことをやる」と、親子2代での海外メジャー出場へ力を込めた。

 ともに米国在住の丸山と大西は、流ちょうな英語でニュージーランド人のハウスキャディーと風や残り距離、クラブ選択などで細かな意見も交換した。大西は9歳で父の仕事の都合で渡米。IMGアカデミーを卒業後、南カリフォルニア大に籍を置き、プロゴルファーとしての米ツアー参戦を夢見ている。丸山とはロサンゼルス近郊のリビエラCCで、練習やラウンドを重ねる「仲の良い友達」だ。

 昨年大会21位で唯一、2度目の出場となる大西は「去年、自分の足りないものが色々見えた」と振り返る。今年は「1年で一番大きな大会。米国に住んでいても、日本代表として出られる数少ない大会」と位置づけ、課題だったパットの距離感を克服に着手。クローグリップとクロスハンドグリップを残った距離に応じて使い分ける“二刀流パット”を編み出した。

 この日は強風の下でも、好パットを武器に粘り強く耐えた。「今年の目標は優勝です。マスターズや全英オープンの出場権はとてつもなく魅力的ですし、最後まであきらめないでやりたいですね」と、身長175センチのイケメンはうなずいた。

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