石川遼、首位と5打差7位に急浮上 Vなら通算15勝で最年少記録更新


9番、ティーショットを放つ石川遼

9番、ティーショットを放つ石川遼

 ◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン第3日(25日、高知・Kochi黒潮CC=7315ヤード、パー72)

 穏やかな秋晴れの下、大会主催のカシオ所属のホストプロ・石川遼(26)が38位で出て7バーディー、1ボギーの66をマーク。首位と5打差の通算6アンダー、7位へと急浮上した。最終日逆転でホストVを飾り、ツアー通算15勝目をつかめば、中嶋常幸の28歳333日を更新する最年少記録となる。

 今季、春先の米ツアーから苦しんできた石川のショットが高知の強い日差しの中、復調してきた。インスタートで10番、11番と1メートルにつけてバーディー。15番は4メートル、パー5の18番は2オン2パットで伸ばした。「ショットの手応えが日増しによくなってきている。先週から、半信半疑な部分が少しずつ確信に変わってきている」と会見場で胸を張った。

 今大会前日まではグリーン上で苦しんだ。この日からヘッドがピン型のパターを約4年ぶりに実戦投入。1番で4メートル、6番で6メートル、7番で5メートルを沈めて伸ばした。「勝つために変えようと。自分としてはストロークの矯正。(前日までのL字型よりも)少し飛ぶ印象でオートマチックに打てた」と意図を説明した。

 次週の今季ツアー最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(30日開幕・東京よみうりCC)出場権を獲得するには今大会で勝つしかない状況だ。「(日本シリーズには)行きたいですよ」と、15年に制した大会への愛着も口にする。

 過去14勝のうち4勝が最終日逆転だ。10年中日クラウンズでは12バーディー、ボギーなしの58をマーク。6打差18位からの奇跡的な逆転優勝を遂げている。「この位置で自分が今取り組んでいることをやってみたい。どうなるか楽しみです。それで優勝争いができたら最高です」と、13年から契約する所属先への最高の恩返しとなるホストVを目指す。

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