時松隆光、憧れの近藤智弘とV争い「本当にこの職業で良かったなと感じた」


通算12アンダーで単独首位に立った時松(右)はホールアウト後、3打差2位タイの近藤と握手

通算12アンダーで単独首位に立った時松(右)はホールアウト後、3打差2位タイの近藤と握手

 ◆男子プロゴルフツアーメジャー第2戦日本ツアー選手権 森ビル杯 第3日(2日、茨城・宍戸ヒルズCC=7384ヤード、パー71)

 1打差2位で出た時松隆光(24)=筑紫ケ丘GC=が5バーディー、1ボギーの67で回り、通算12アンダーの単独首位に浮上。メジャー初制覇となる通算4勝目に王手をかけた。子供の頃に観戦した大会で、サインボールをもらった憧れの通算6勝・近藤智弘(40)=ネスレ日本=らとの優勝争いに挑む。

 安定感抜群のゴルフで今季好調の時松が、初のメジャー制覇を射程にとらえた。3日連続の67で3差をつける首位に浮上し、会見場で細い目をさらに細めた。「出だしからバーディーが来てくれて流れが良かった。明日もしっかりフェアウェーに置いて渋いパットを入れていきたい」

 特別な感情があった。地元・福岡で小学生の頃、この日同組で回った近藤智が優勝争いをする大会を観戦。サインボールをもらった。「ああなりたいと思った選手と戦えて、本当にこの職業で良かったなと感じた」

 2週前に今季初優勝。ツアー屈指の長さを誇る難コースの今大会は、昨年まで2度出場でともに予選落ちだった。168センチ、75キロと飛ばし屋ではないが「ラフが例年よりも短くて、トラブルなく過ごせてます」と3日間でボギーはわずか3つ。曲がらないショットで「ツアーNO1」の称号を手に入れる。(榎本 友一)

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