石川遼
◆男子プロゴルフツアー ダンロップ・スリクソン福島オープン第３日（２３日、福島・グランディ那須白河ＧＣ）
首位と８打差５５位で出た香妻陣一朗（２３）＝フリー＝が、１８ホールのツアータイとなる１２バーディー（ボギーなし）＆１２アンダーを記録して６０の猛チャージ。通算１３アンダーで１打差２位に浮上し、自身２度目の最終日最終組で初優勝に挑む。自己最多５連続を含む１０バーディーを奪取し、６２を出した石川遼（２６）＝カシオ＝は１４アンダーで首位に並んだ。１９７３年のツアー制施行後、史上最年少での１５勝目＆７人目となる選手会長Ｖを狙う。
東北でのツアーに初出場した石川は大会前の公約通り、今季最多の１０バーディーを量産した。１０番から９メートル、２メートル、４メートル、１メートル、５０センチを沈めて自己最多５連続バーディー。大名行列のように連なった東北の大ギャラリーを沸かせ続けた。「ゴルフは楽しいと思った一日。内容がスコア以上の感じがします」とうなずいた。
距離が短いコースのため、不安定なドライバーは５ホールしか使わず。全体６位のパーオン率８３・３３％とアイアンショットがさえた。最終日を首位で迎えるのは、１４勝目を挙げた１６年８月のＲＩＺＡＰ・ＫＢＣオーガスタ以来。優勝すれば中嶋常幸の２８歳３３３日を抜く２６歳２８０日での最年少１５勝となる。「最近、自分が目指す目標が下がっているところがあった。将来は世界で活躍できる選手になりたい、と今大会前に再確認した」。世界再進出へのきっかけを福島でつかむ。