◆女子プロゴルフツアーメジャー第3戦日本女子オープン第3日(29日、千葉CC野田C=6677ヤード、パー72)
畑岡奈紗(19)=森ビル=は4バーディー、3ボギー、71で2位から4位に後退も、2打差で3連覇に望みをつないだ。
樋口久子以来、史上2人目の3連覇の可能性をつなぎ留める貴重なバーディー締めだ。畑岡は18番パー5、フェアウェー残り60ヤードから58度ウェッジの第3打を1メートルにピタリ。終盤に雨が強まった熱戦で1つ伸ばし「2打差か3打差かは大きい。何とか入れて良かった」とうなずいた。
13番で3パットするなど、31パットとグリーン上で苦戦し「ピン位置が難しく打ち切れなかった」と悔しがったが、ラウンド後は笑顔が戻った。18ホールを見守った師匠で通算48勝の中嶋常幸(63)から「最後のバーディーが効いたな」と激励された。「最終日は傘を差す天気でも、できるだけ体を動かして回るように」と金言を授かり、最後はグータッチで気合を注入された。
2度の2連覇(85、86、90、91年)で日本オープンを4勝した中嶋は「疲れが抜ければ(3連覇の)チャンスはある。成長したな。何も言うことはない」と太鼓判を押した。一昨年は4打差5位から68で、昨年は65のビッグスコアで逃げ切り、最終日に強い。前週、ホームコースの茨城・宍戸ヒルズCCで師匠から直接指導を受けた畑岡は「どんどんバーディーを取る」と逆転を見据えた。