雨の中、大ギャラリーを引き連れた石川遼は、アプローチに復調の手応え


大勢のギャラリーが注目する中、10番でティーショットを放つ石川遼

大勢のギャラリーが注目する中、10番でティーショットを放つ石川遼

 ◆男子プロゴルフツアートップ杯東海クラシック第3日 (29日、愛知・三好CC西C=7330ヤード、パー72)

 32位で出た2009年大会覇者の石川遼選手会長(27)=カシオ=は4バーディー、2ボギーの70で回り、通算4アンダーの24位に浮上した。午前7時の第1組スタートにもかかわらず、大勢のギャラリーを引き連れて歩き、東海地方での根強い人気を印象づけた。

 ラウンド後のインタビュー取材では「(雨の中で3243人の観衆に)本当はもっとバーディーを取りたかったですが、アイアン(ショット)が(ピンに)ついてくれなかったですね」と申し訳なさそうに話した。

 この日は午前3時20分に起床。5時40分からコースに入って練習して臨んだ。朝の練習で、アプローチのバックスイングが大きくなり過ぎていたことに気付いて修正した。555ヤードの2番パー5でそれが生きた。グリーン手前10ヤードの花道から、第3打のアプローチを1メートルに寄せてバーディー。「再来週の(メジャー)日本オープンに向けても大事なところなので」と手応えを口にした。

 ホールアウト後は激しい雨の中、この日も遅くまで居残り練習。パット練習では、練習グリーン脇でじっと見つめる男児を見つけると、ボールをプレゼント。男児は満面の笑みでボールを受け取った。30日の最終日は台風24号の影響で開催が危ぶまれるが、「できるのであれば、スコアを伸ばせるようにしたい」と選手会長は完全燃焼を誓った。

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