新垣比菜、2勝目に王手「普段通りやる」


キャディーと談笑する7アンダーで首位の新垣比菜

キャディーと談笑する7アンダーで首位の新垣比菜

 ◆女子プロゴルフツアー スタンレーレディス第2日(6日、静岡・東名CC)

 新垣比菜(19)=ダイキン工業=が5バーディー、2ボギー、69で回り、通算7アンダーで首位を守り、4月以来の通算2勝目に王手をかけた。ツアー通算37勝の清水重憲キャディー(44)も舌を巻く強気な攻めを展開した。思い出が詰まった富士の裾野で、年少6番目での2勝目達成を目指す。69の全美貞(韓国)が7アンダー、首位に並んだ。

 新垣は思い切りドライバーを振り抜いた。初日は3ウッドで左のバンカーに入れ、ボギーをたたいた13番だ。右のファーストカットまで運び、残り117ヤードの第2打をピッチングウェッジで30センチにつけてバーディー。「追い風なのでバンカーは越えるだろう」。狙い通り飛距離を稼ぎ、2打目が攻めやすくなった。刻む選択もあった15番もドライバーでフェアウェーに運んで終盤2つのバーディーを奪い、首位を守った。

 今回コンビを組む、イ・ボミの元専属キャディーで15、16年の賞金女王に貢献した清水氏は「怖いなと、思ったけど迷わずドライバーを抜く(選ぶ)あたりは若さというか勢いがある」と絶賛した。普段からおっとりした性格で会見でもゆっくりと話す19歳が、勝負どころで攻撃姿勢を見せた。

 富士山麓では、明暗くっきりの思い出がある。4月の初優勝は、今会場から約8キロの場所。前日は、その時も食べた静岡の人気ハンバーグ店「さわやか」でパワーをつけた。一方、御殿場市内に宿泊した8月の大会(神奈川・箱根)で痛恨の失格となった。それでも、「思い出したりはしない。最終日は普段通りやって、優勝したい」と、年少6位の2勝目を見据えた。(岩原 正幸)

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